音楽や音声配信、動画視聴など、イヤホンをする機会は年々増えて、もはや一日中イヤホンをしているかもしれない。
面白いコンテンツがたくさんあることは良いことなのですが、一日中イヤホンをしていると、耳が蒸れたり疲れしたりするんですよね。
同じような人が多いのか、最近耳を塞がないタイプのイヤホンが人気、私もオープンイヤー型イヤホンの使用頻度が高まっています。
耳を塞がないタイプは主に「オープンイヤー型」「骨伝導」「イヤーカフ型」の3種類が主流になっています。
その中でも、今回はイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンQCYの「Crossky C30」を購入したので、実際どうなのかをレビューしていきたいと思います。
イヤーカフ型というように、ファッションアイテムのようにスタイリッシュで、耳を塞がないので蒸れや疲れがなく、運動時・メガネをしている時・ベッドで寝ている時でも使用できる万能なイヤホン。
「音質は微妙なんじゃないの?」「バッテリー性能悪いんじゃないの?」「装着感悪いんじゃないの?」という疑いの目で正直に評価していきたい。
結論を先に言っておくと、数あるイヤホンを押し除けてメインイヤホンになっている。誰が付けても「本当に耳塞いでないの!?コレ6,000円台!?(クーポンで5,000円台)」と驚くくらいに低音と迫力がありコスパが高い。余程のこだわりがある人以外は買って間違いはない。
- イヤーカフ型なのに低音が鳴る高音質
- 耳を塞がず長時間使用しても全く疲れない
- 運動しても外れずメガネ派でも使える
- 一番良い位置につけると大穴ピアスに見える
- 騒音環境下では人の声が聞こえずらい
- 装着の向きに慣れが必要
※この記事は自腹購入してレビューしていますが、記事中にはアフィリエイトリンクを含みますので、当ブログを応援いただける方のみリンクから各ECサイトの商品ページをご覧ください。
Crossky C30とは(特徴とスペック)
Crossky C30は高コスパなイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
- 耳穴を塞がないイヤーカフ型
- 片耳5gととても軽量
- 5,000円台とは思えない高コスパ音質
- メタルも楽しめる迫力の低音
- 運動しても落ちにくいホールド感
Crossky C30はコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンやヘッドフォンで最近注目されている中国メーカーQYCから販売されているイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。
イヤーカフのように耳の淵に挟むように取り付け、ファッションアイテムのようにスタイリッシュ。
5gと軽量でホールド力も高いので運動時の使用にもぴったりです。
デュアルマグネット・ハイセンシティー・ドライバーによって、10.8mmと小さなドライバーながら繊細で迫力のあるサウンドを実現。高度な指向性オーディオ技術と自動サウンドビーム調整機能によって、音漏れを極限まで抑制してくれます。
Amazonの商品ページにあるクーポンを使用したり、Primeセールなどのセール期間なら5,000円台で購入することができる高コスパなイヤホンです。
カタログスペック
価格(Amazon) | 6,580円(税込) →商品ページのクーポンで5,264円(20%オフ) |
サイズ | 本体全長3cm、ケース6.5×5×2.5cm |
重さ | 本体5g、ケース含む42.3g |
カラーバリエーション | 3色(ブラック・ホワイト・パープル) |
ドライバー径 | 10.8mm |
連続再生時間 | 本体5.5時間、ケース含む25時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防水性能 | IPX5(汗や雨レベル) |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.4 |
マルチペアリング | 最大2台 |
デザインとサイズ感
ケースは横幅6.5cmとポケットに入るサイズ感。
インナーイヤー型やカナル型よりも大きいですが、オープンイヤー型よりも小さいです。
マットブラックのプラスチックケースなので、高級感は特になくお値段相当。
裏面にUSB Type-Cの充電端子があり、充電中は表のLEDが点滅します。(暗い場所では気になる)
ケースを開くと色分けされたLRが記載されていてわかりやすい。
本体は耳穴に入る方のボールが少し小さく、耳裏に来る部分が大きくなっているので、それを目印に装着や収納をしていきます。
全長3cm、重さ5gと非常にコンパクト。
耳の淵に当たる部分は柔らかいシリコン素材、ボールの内側はプラスチックで外側はメッキとなっています。
Crossky C30の音質評価
音質は想像以上に低音が鳴り、迫力あるサウンド
オープンイヤー型やイヤーカフ型のデメリットといえば、耳穴を塞がないことによって音が外に逃げてしまって、低音不足・迫力不足を感じることが多いのですが、Crossky C30は低音の鳴りが素晴らしく、耳穴が塞がれていないことを忘れてしまうほどです。
屋外に出て使っても、バスドラムやベースの音がしっかり聞こえるので、ラウド系の音楽も十分に楽しめます。
音のバランスも室内では低音が豊かでありながら、全体的なバランスは決して悪くなく、モコモコした印象はありません。
音質に癖は特にないので、どんな音楽でもオールマイティといった印象です。
耳を塞がない解放感があるので、作業用BGMを音量小さめで流しておくと、仕事中や寝る前の空間BGMとして心地よく音楽を楽しめます。
小さいボールの外側にスピーカーがあり、大きなボール側には充電用の端子があります。
10.8mmとドライバー径は小さいですが、デュアルマグネット・ハイセンシティー・ドライバーというシステムによって、サイズ以上の迫力のサウンドを実現しているとのこと。
実際とても迫力のあるサウンドが楽しめます。オーディオマニアでない限りはこれで十分。
環境音の聞こえ方は取り付け位置で変えられる
環境音の聞こえ方は取り付け位置によってかなり違いが出るように感じます。
イヤーカフのように上の方に取り付けると環境音がよく聞こえ低音は控えめになりますので、環境音はしっかりと聞き取りたい時によいと感じました。
逆に取り付け位置を下の方にする(ボール部分を耳穴近く持ってくる)と、低音が鳴り迫力が出る代わりに、環境音は少し聞こえるというレベルになります。
シーン合わせて聞こえ方を変えられるのはすごく便利だと感じました。
いずれのポジションであっても、インナーイヤー型やカナル型ほど環境音を遮断するわけではなく、音量さえ気をつければ外を歩きながらでも安全に使うことができます。
音漏れの有無
高度な指向性オーディオ技術と自動サウンドビーム調整機能を搭載しており、スピーカーが外に出ているにも関わらず音漏れが少なく、音を逃さず鼓膜に届けてくれます。
とはいえ、あくまでオープンイヤー系、静かな環境では音漏れは発生しますので、音量には注意が必要です。
Crossky C30の装着感や操作性を評価
取り出しやすさ&装着しやすさ:向きに慣れが必要
ケースからの取り出しはシリコン製のアーチ部分を持っておこないます。
マグネットでパチっと収納するタイプなので、取り出し・収納は非常にやりやすいです。
ただ、左右イヤホンとそれぞれの向きを正しく収納する必要があり、間違えるとうまく穴に収まりません。
耳裏に来る方(ボールが大きい方)が内側になるように収納しますので、その取り出しから取り付け、取り外しから収納の動きにある程度慣れが必要です。
耳への取り付けは、耳たぶに押し込むだけで簡単に取り付けられますので、片手で気軽にできます。
走ったり飛び跳ねたりしてもブレる感じも取れる感じもありませんが、シリコン部分を持って外側にスライドさせれば簡単に取り外せますので、使用中に急に話しかけられてもサッと取り外せます。
装着感:耳穴を塞がず長時間使用しても疲れにくい
5gと非常に軽いので、長時間使っていると装着していることを忘れるほどです。
3-4時間は連続使用していても耳に痛みや疲労感を感じることはありません。
耳穴を塞がないオープンイヤー系なので、耳の中に疲労感が残ることもないですね。
ただし、耳に当たるボール部分(表裏)がプラスチックになっているので、毎日長時間使用するとその部分が当たって疲労が出る可能性があります。(よっぽど長時間でなければ大丈夫です)
タップ操作の操作性:親指操作がすごく便利
操作は装着した時に耳裏に来る大きい方のボールにあるセンサー(シルバー部分)をタップすることで可能です。
手を顔に添えて、親指で後ろから前に押すようにタップしますが、とても押しやすいです。
一般的なイヤホンって、耳穴に向かってタップするので、若干不快感がありましたが、これはそれが全くないです。
初期設定では以下のような操作設定になっています。
L | R | |
---|---|---|
1回タップ | なし | なし |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タップ | 音声アシスタント | 曲送り |
タップ操作については必要最低限のシンプルな設計になっていますが、QCYのアプリでカスタマイズできます。
1〜3回タップ×左右の6種類を自分好みにカスタマイズ可能です。
バッテリー性能:装着感がいいだけにもう少し欲しい
バッテリーの持ち時間は本体5.5時間、ケース込みで25時間となっています。
コレについては一般的なワイヤレスイヤホンと同等、最近はもっと長時間使用できるものも多いので、優れているとは言えませんが、このサイズ感・重さを考えると十分なのではないでしょうか。
実際に2週間ほど使っていても、バッテリー切れは一度もありません。
ケースもコンパクトですし、ちょくちょくケースにしまいつつ、2〜3日に1度はケース充電しているからでしょう。
Bluetooth性能(遅延):5.4規格なので映画動画なら問題なし
Bluetooth規格はBluetooth5.4と他社の最新ワイヤレスイヤホンにも搭載されているものになっています。
Bluetooth5.4はBluetooth5.3に比べて電力消費を削減しつつ安定性を保ち、通信速度は3倍、範囲は6倍、容量は10倍となっているとのこと。
実際に使っても、遅延については一般的な動画視聴では気にならないレベルになっています。
ただ、少し気になる点としては稀に途切れが発生するということがあります。
頻度としては数時間に1度というレベルなので、イライラするほどではありません。
また、YouTubeを再生した時に、冒頭1-2秒の音がでない時があるので、その部分は若干気になりました。(もしかしたらマルチポイント接続の影響かも)
マルチポイント接続:最大2台接続可能でとてもシームレス
ペアリングできるデバイスは最大2台となっていますので、PCとスマホを登録しておけば、音のでている方(最新で再生開始した方)を優先して接続・再生してくれます。
切り替えのラグはかなり少なく、非常にスムーズだと感じました。
ただ、マルチポイント接続の影響なのか、PCと接続した時だけ若干の音ズレを感じました。
人が話している口と音声が微妙に合っていなかったり、弾いてみた動画の手元が微妙にズレて見えました。(もしかすると私のPCが原因かもしれません)
防水性能:IPX5なので運動中でも気にせず使える
防水性能はIPX5ということで、汗や雨が付着しても大丈夫なレベルです。
そのため、運動中や通勤中でも安心して使用できます。
耳穴を塞がないので蒸れず、走ったり飛び跳ねても問題ないので、運動中の使用にかなりオススメです。
QCY専用アプリの評価
QCYの専用アプリで設定が可能
QCYのアプリをスマホにダウンロードすれば、EQ(音質調整)や操作設定の変更が可能です。
音楽を聴くだけならアプリがなくても大丈夫です。
EQ設定
音声設定では、EQ(音質調整)のプリセットとカスタムEQの設定が可能ですので、自分好みの音質に調整することができます。
デフォルトは室内で聴くには少し低音強めなので、屋外で使用しない人は少し低音カットしても良いかもしれません。
その他に、左右のオーディオバランスも調節できますが、基本は左右100%で良いでしょう。
操作設定
操作設定画面では、タップ操作をカスタマイズすることができます。
初期設定では、誤操作防止のためにタップ1回は設定されていますが、再生/停止やボリューム上下をタップ1回に割り当てることもできます。
そのほかに、イヤホンを無くした時に探せる機能や電源オフタイマー、ペアリング時や操作時のピープ音量の調整が可能です。
タッチ感度が良すぎたり悪すぎると感じる場合は調整も可能ですし、接続解除後に自動でオフにする機能もあります。
ゲームモードは、遅延を0.06msまで低減することができ、空間オーディオは音を立体的にすることができる機能です。(正直デフォルトの方がいい音なので使わない)
人気イヤーカフ型イヤホンとの比較
Crossky C30 | Victor HA-NP1T | Soundcore C40i | |
---|---|---|---|
メーカー | QCY | JVCケンウッド | Anker |
価格 | 6,580円 | 19,800円 | 12,990円 |
重さ(片耳) | 約5g | 約4.9g | 約5.8g |
重さ(ケース) | 約32.3g | 約30g | 約51.6g |
カラー | 3色(黒白紫) | 5色 | 1色(グレー) |
ドライバー径 | 10.8mm | 10mm | 12mm × 17mm |
本体連続再生時間 | 5.5時間 | 8時間 | 7時間 |
ケース含む連続再生時間 | 25時間 | 24時間 | 21時間 |
防水性能 | IPX5 | IPX4 | IPX4 |
マルチポイント接続 | 2台 | 2台 | 2台 |
Bluetooth規格 | 5.4 | 5.3 | 5.4 |
Amazonページ | https://amzn.to/3OqyKJQ | https://amzn.to/4i82SY3 | https://amzn.to/496HeiE |
総評とおすすめポイント
総合評価「音質・装着感文句なし!多くの人はこれで十分」
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はQCYのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「Crossky C30」を購入、実際に使用して感じたことをレビューしていきました。
まだ発展中のイヤーカフ型市場、まだ高価なものが多い中でも5,000円台と安価であるにも関わらず、音質に関してはとても満足できるレベルになっていて、骨伝導やオープンイヤー型を使用していた人からすると驚きのサウンドになっています。
細かいところを言えば完璧とは言えないながらも、音質・装着感・操作性ともに良いイヤホン。
オーディオマニアの方や高級感あるデザインを求める方を除く、多くの方はこのイヤホンで満足できるものになっています。
こんな人におすすめ
Crossky C30はどんな方にもオススメできるコスパの高いイヤホンですが、特にこんな方におすすめです。
- ランニングや球技等の運動をする人(動いても取れにくい)
- 通勤中に音楽を楽しみたい人(周囲の音が聞こえて安全)
- オフィスで仕事をする人(話しかけられても気付ける)