この記事では、コンパクトなのに安定感抜群なトラベル三脚、Ulanziの「Video Go TT09」を実際に使ってレビューしています。
一眼カメラを三脚に乗せて写真撮影がしたいんだけど、安定感はしっかりありつつも、持ち歩きにも便利なトラベル三脚ってないかな?
カーボンの三脚が軽いって聞くけど、実際どうなのかな?
今回はそんな方におすすめしたい軽くて安定感抜群のトラベル三脚をご紹介します!
今回ご紹介するUlanziの「TT09 Video Go」というトラベル三脚は、重さ約1.5kg・折りたたみ時の高さ45cmと軽量かつコンパクトにも関わらず、しっかりとした太さとグリップ感のある本格的な一眼用カーボン三脚です。
今回、Ulanziさんから製品提供をいただきましたので実際に使用、以前使っていたアルミ三脚とどう違うのかをレビューしていきたいと思います。
- 安定感抜群でつくりがしっかりしている
- 1.5kg・最小45cmと軽くてコンパクトで持ち運びやすい
- 調整箇所が多く様々な撮影環境に柔軟対応できる
- 動画時の縦移動・横移動も滑らか
- カーボンなのでお値段はしっかりしている
- 高さはMAX1.42mなので見下ろし撮影は難しい
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Ulanziのカーボン三脚「Video Go TT09」の特徴
コンパクトさと機能性・安定性を両立したトラベル三脚
Ulanziの「Video Go TT09」は、携帯性と安定性を兼ね備えたカーボントラベル三脚です。
カーボンファイバー素材を採用しており、重厚な金属パーツと太さがありながらも、1.5kgという軽さを実現。
高さも最小45cmとコンパクトなので、カメラバッグの側面に取り付けて持ち歩くこともできます。
Video Goの名前の通り、動画撮影にも対応していて、パン(横方向に首を振る)やチルト(縦移動に首を振る)の動きも滑らかに撮影することができます。
ローアングルや倒立撮影にも対応、外部の拡張性にも優れているなど、様々な環境で使用することができる三脚です。
カタログスペック
価格(公式ECサイト) | 29,999円(税込) |
最小サイズ | 45cm |
最高サイズ | 1.42m |
重量 | 1.5kg |
脚素材 | カーボンファイバー |
雲台 | Arca-Swiss/F38/CLAW(いずれか) |
三脚耐荷重 | 19.99kg |
雲台耐荷重 | 4.99kg |
脚段数 | 5段(レバーロック式) |
※公式サイトより引用、高さや重さは日本人に馴染みのある単位に変換しています。
【開封レビュー】デザイン・質感・サイズ・重さ
それでは実際に開封してレビューしていくよ!
【デザイン・質感】カーボンとメタルパーツの高級感がある
かなりがっしりした本体で、見た目は重厚感があります。
脚は太いにも関わらず、1.5kgという軽さ。
カーボンらしいテクスチャと質感がかっこいい。
脚は軽量素材を使っていますが、金具はかなり重厚感があるパーツが使われています。
同じくらいのアルミ三脚だと、プラスチックパーツで軽量化しているものが多いので、そこがカーボン三脚ならではの魅力だと感じました。
4つのレバーロックで高さの調節が可能。
シルバーパーツもカーボンのような素材になっていて、しっかりとしたつくりです。
支柱の先端はフック状になっています。
こんな感じで、重りを引っ掛けることで安定性が増します。
モバイルバッテリーを下げておけば、撮影中に充電もできますね。
【サイズ・重さ】安心感と軽さの両立
1.5kgという軽さと最小45cmというコンパクトさ。
そのため、片手で余裕で持つことができます。
特に飛び出したパーツもないので、カバンにも収納しやすいです。
以前使っていたマンフロットのアルミ三脚と比較すると、足の太さがよくわかります。
なのに持った感じはほとんど同じなので、カーボンの凄みを感じます。
短くした状態でもわかる重心の低さと安定感があります。
三脚は太さがあるほど、伸ばした時の安定感に差が出るので、ここまで太いのは安心です。
先端に行けば当然細くはなりますが、剛性的にはしっかりしている印象。
以前使っていた三脚は、先端になると厚みがなくペラペラですが、比べてみると太さの違いがよくわかります。
先端部分はポール状のゴムになっていて、通常時でも高さを出した時でも床面をしっかりとグリップしてくれます。
先端は金属のスパイクパーツ(付属)とも交換できるようになっているので、地面に刺して使いたい環境でも安定させられます。
【使用感レビュー】調節部分を解説
【高さ調節】伸縮性高く、安定感も抜群
4つのレバーロックで5段階の高さ調節が可能。
45〜142cmまで高さ調節をすることができますので、様々な撮影シーンに適応できます。
レバーロックはワンタッチで手軽に伸縮できますが、ロック時はかなり頑丈にロックされるので、勝手に高さが変わるようなことはないでしょう。
力の弱い人だと片手では開かないかもしれません。
MAXまで高くするとこんな感じ。
トラベル三脚なので、やはり先端は細くなりますが、ぐらつきはほとんどありません。
脚の付け根にあるロックは、開脚角度を調節することができるパーツです。
22°・55°・81°と開脚させることができるので、角度をつけるほど安定性が増します。
支柱をつけた状態だとこんな感じで倒すことすらできないほどにセットすることができます。
【雲台パーツ】アルカスイスはじめ3つから選べる
カメラをのせる雲台は、Arca-Swiss・F38・CLAWの3つから選ぶことができます。
私は汎用性の高く29,999円と一番安い「Arca-Swiss」を選びましたので、このようにスライドさせてカメラをセットして、右のネジを閉めるとロックされます。
F38やCLAWを選べば、ワンタッチでカメラの取り外しができるようになりますが、お値段が33,999円・35,999円となります。
【角度調節部分】滑らかかつしっかりとしたホールド感
調節金具は全体的に金属パーツになっていて、耐久性やホールド感がしっかりとあり安心できます。
金具が硬くなりすぎることも、緩くなることもなく絶妙な塩梅が実現されています。
金属部分には、水平器も搭載されているので、建物や風景写真にも使えます。
水平器下には角度のメモリがあるので「90°首振り」などの厳密な要望にも応えられます。
雲台にはレバーがついていて、縦横に首振りが可能。
首振りのロックや滑らかさの調節も可能なので、ビデオ撮影の際は理想的なスピードでパンやチルトの動きができます。
首も90°傾けることができるので、縦撮りも可能。
中央のレバーを解除すると雲台のボールが360°動かすことができます。
サイドの小さな調節を緩めるとパン(横首振り)の滑らかさを調節できます。
ゆっくり・スムーズになど無段階で滑らかさを調節できます。
隠し工具のギミックがそそる
ハンドル部分がドライバーになる
ハンドル部分の先端は回すと取り外すことができます。
取り外すとこのような金属部品が現れます。
ドライバーの先端ですね。
プラス、マイナス、六角など定番のものなら一色揃っている感があります。
ハンドルも取り外せるようになっていて、ハンドルと組み合わせるとドライバーになります。
これで使用中に三脚のネジが緩くなって不安定になっても、しっかりと締めることができます。
ドライバーって出先に限って必要になったりしますよね。
ローアングルや倒立撮影も可能になる
先ほどのドライバーを使えば、雲台とセンターポールを取り外すことができます。
センターポールをなしにして、雲台を取り付ければ、このようにローアングル撮影も可能です。
センターポールを外せば5.51インチ(約13.99cm)のローアングル撮影、センターポールを逆向きにセットすれば、倒立撮影も可能です。
これだけのバリエーションがあれば、ほとんどの環境には対応できますね。
まとめ|持ち歩きに必要な軽さと安定感を両立!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はUlanziの「Video Go TT09」というカーボン製トラベル三脚を実際に使用してレビューしていきました。
今回、以前使っていたアルミ三脚からカーボン三脚に変えて、同じくらいの重量でも脚が軽くなることで、これほどにも安定感が増すのかと感動しました。
トラベル三脚は携帯性と安定性という二律背反の要素が求められますが、これならその悩みをクリアしてくれる三脚だと感じました。
最後に、今回紹介した「TT09の魅力」と「TT09をおすすめする人」をまとめましたので、もし当てはまるようでしたら、購入アイテムの候補に入れてみてはいかがでしょうか。
- 1.5kgという持ち運びやすい軽さ
- 最小45cmというカバンに入るコンパクトさ
- 重心が低く抜群の安定感がある
- 調節箇所が多く、柔軟に調整ができる
- 調節パーツの重厚感・質感の良さ
- ローアングル・倒立撮影にも対応できる
- パン、チルトの動画撮影にも対応できる
- カメラを持って出かけて綺麗な風景写真を撮りたい人
- カバンに括り付けてフットワーク軽く三脚を持ち運びたい人
- 軽いだけで安定感のない三脚では我慢できない人
この記事がカメラのトラベル三脚選びの参考になれば幸いです。