この記事は、EDIFIERのワイヤレスヘッドフォン「WH950NB(2025モデル)」をレビューしています。
洗練されたデザインと高い質感、そして最大-49dBのノイズキャンセリング機能を備えたこのモデルを、実際に使用して感じたことをユーザー目線で解説していきます。
本記事では、公式情報やカタログスペックだけではわからない、音質や装着感、操作性などを詳しく解説。ジャズやメタルなどいろんなジャンルで聴き比べた結果、映画鑑賞や動画視聴・音楽鑑賞などの用途ごとの聴こえ方も正直にお伝えします。
また、バッテリー性能やBluetooth接続、マルチポイント機能など、実際に使って分かったメリットとデメリットも隠さずレビュー。
購入を検討している方が納得して選べるよう、WH950NBの魅力を紹介しています。

- シンプルながらも高級感のあるデザインと質感
- 最大80時間再生が可能・15分充電で約13時間再生可能
- ソリッドでレンジの広いライブ感のあるサウンド
- 長時間の使用でも快適な装着感
- 右側集約の物理ボタンでの操作が簡単
- ノイズキャンセルは控えめ
- 音質は結構好みがありそう(フラットではない)
- 再生デバイスの切り替え方が独特
※本記事はメーカーに製品提供をいただいて作成しており、記事内にはアフィリエイトリンクを含むことをご了承ください。(記事の内容については、忖度やメーカーからの修正はありません。)
EDIFIER WH950NB(2025年モデル)とは?
WH950NB(2025年モデル)の製品特徴

EdifierのWH950NB(2025年モデル)は、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えたヘッドホンです。最大-49dBのハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の騒音を効果的に低減します。
音質面では、LDACコーデックに対応し、有線・無線を問わずハイレゾ音源を楽しめます。バッテリーは、ANCオフで最大80時間の長時間再生が可能で、15分の充電で約13時間の再生ができる急速充電にも対応しています。
また、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能は利便性が高く、高品質な素材と人間工学に基づいた設計により、長時間の使用でも快適な装着感が持続します。
カラーはアイボリーとブラックの2色展開、今回はブラックを提供いただきました。

カタログスペック

製品名 | EDIFIER WH950NB(2025年モデル) |
価格 | 19,990円(税込) |
サイズ | 193 × 169 × 82 mm |
重さ | 約296g |
カラーバリエーション | 2色(ブラック・アイボリー) |
ドライバー径 | 40mm |
コーデック | Hi-Res Audio Wireless認証、LDAC/SBC対応 |
ノイズキャンセリング性能 | 最大-49dB(8段階)、風ノイズ低減対応 |
外音取り込み | 対応 |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.4 |
マルチペアリング | 最大2台 |
連続再生時間 | 最大約80時間 |
充電速度 | 15分充電で約13時間再生可能 |
有線接続 | 3.5mm AUX接続対応 |
主観全開の音質レビュー
音の特徴:レンジが広く広がりのあるバランスの取れた聴きやすいサウンド

高域から低域までかなり幅広く、低音も潰れることなく解像度がとても高いです。
音の定位感にも優れているので、どの楽器の音がどこで鳴っているのか感じながら音を楽しめます。
音作りとしては、全体的にミッドハイあたりが強めの音作りになっていて、そこにバランスよくローを添えているといったイメージ。
ギターのザクザク感やドラムのスネアやシンバル類の音の迫力がガツンと前に出てきます。
おすすめの音楽:ジャズ、ヴォサノヴァ、低音強めのメタル、EDM、ライブ音源
深い低音とアタック感、空間表現に優れているので、ジャズのベース音とドラムの高音やアタック感、そしてサウンド全体のサラウンド感や鳴り感をとてもよく表現してくれます。
音のレンジ広く、定位感がとても良いので、サラウンド感やローが強めの音楽はすごく良さを引き出してくれる感じがあります。
アーティストのライブ音源など、ローが強めで周囲の音も含めたライブ感の表現も素晴らしく、まるでライブ会場にいるような感覚にしてくれます。
ただ、全体的にアタック感は強めなので、ロックなどを大音量で長時間聴くと疲れやすいかも。
おすすめの用途:アクション映画やライブ映像鑑賞の臨場感がいいね
空間が揺れるような低音がしっかりと鳴りながらも、人の声も埋もれずくっきりと聞こえるので、映画やライブ映像の鑑賞にもおすすめです。
爆破アクション、水中シーン、宇宙空間、ライブ会場(オーディエンスの声など)などの音の表現(迫力・繊細さ)、定位感が良く、映画やライブの世界に没入することができます。
イヤーパッドがオーバーイヤー型(耳を完全に覆うタイプ)でクッション性も高いので、長時間の使用でもストレスなく使うことができます。
ノイズキャンセリング性能:8段階で調節可能
ノイズキャンセル機能については、家の中で使っている感じそこまで強いものではなく、音に没入するためのサポート的なANCになっています。
ヘッドフォンを無音状態にしたノイキャンの効き具合に関しては、部屋のエアコンや外から聞こえる車の音が聞こえなくなるレベル。メカニカルキーボードでこの記事の執筆をしていますが、本来スコスコ音がする打鍵音が少し静かになり、カチャカチャ感や低音が低減された感じがします。
ノイズキャンセリングのオンオフはイヤホン側の物理ボタンで操作できますが、スマホアプリを使えば8段階の調節が可能。
正直そこまで大きな変化は感じませんが、音質を損なわない程度の最低限のノイキャンにしたいという人はしっかりとこだわれるようになっています。
ノイズキャンセルのオンオフで音楽の劣化具合を聴き比べてみましたが、私レベルの人間にはわからないレベルでした。
外観レビュー
デザイン・質感:細部までこだわったスタイリッシュさと高級感

少しだけグレーの入ったブラックにピアノブラックとブロンズを合わせたシンプルでスタイリッシュながらも高級感のあるデザインです。

パッド背面部分は皮を想起させる樹脂素材、上半分のプラスチック部分も少しメタリックなピアノブラックになっており、高級感を感じます。
やはり2万円近くするだけあって、細部までこだわっていますね。
写真のブロンズ部分はUSB端子のようにも見えますが、ノイキャン用のマイクのようです。

ヘッドバンド部分は、サイドがブラックグレーのマットな樹脂。
上部はアイアン剥き出しのようなメタリックな樹脂素材になっていて、一見、金属かと思うほどに光が反射しています。
文字はなく、シンプルにブロンズのロゴだけというのもアクセントになっていていいですね。
デザイン面は文句なしのドストライクです。
サイズ・重さ:至って一般的な本格的なヘッドフォン

サイズは193 × 169 × 82 mmという標準的なサイズ感。
持ち運びできなくはないですが、持ち運び用というサイズでもない。
折りたたみはできませんが、フラットにすることができるので、首やカバンの側面にかけておくことも可能です。

約296gということで、特別重いと感じることはありません。
見た目ほどは重くないといったレベルでしょうか。
あまり軽いと装着感や音質・剛性などが心配になってくるので、これはこれで良いかと思います。
イヤーパッドの質感・柔らかさ:柔らか合皮と低反発クッション

イヤーパッドはオーバーイヤー型となっているので、耳を完全に覆ってくれます。
表面はとても柔らかく肌触りの良い合皮、クッションは低反発になっています。
個人的にはもう少しクッションの厚みが欲しいと思いましたが、厚み自体は一般的な厚みだと思います。

頭頂部部分のパッドも同じ素材になっていて、長時間使用しても頭が痛くならないようになっています。
しっかりとクッションが入っているのでクッション性は文句なしです。
ボタン・端子など:操作ボタンは物理で右側に集約

右側には操作ボタン・Bluetoothボタン・USB端子・マイクが並んでいます。(LtoR)
ボタン位置を覚えるのが苦手なので、片方にまとまっているのはありがたい。

操作ボタンは+ーと中央の決定ボタンのみのシンプルな構造。
操作は以下のようになっています。

音質モード切り替えはBluetoothボタンをタブルプッシュ。音楽モード・ゲームモード(超低遅延)・空間サウンド(臨場感のある空間音響)の3種類があります。
音質的にはそんなに大きくは変わりませんが、音楽は音楽モードで聴くのが一番サウンドレンジが広く感じました。
ちなみに、電源は操作ボタンの中央を3秒ほど長押し、ペアリングはBluetoothボタンを長押しとなっています。

左側のイヤーパッド側面には、3.5mmのAUX端子があるので、楽器の演奏や充電を気にせず高音質で音を楽しみたい人も嬉しいですね。
装着感や操作性をレビュー
装着感:耳が潰れず、側圧ちょうどよく長時間使用も快適

イヤーパッドが耳の上に乗るのではなく、完全に覆うオーバーイヤー型のものになっているので、耳への圧力はありません。
また、ヘッドバンドの側圧も強くなく、音を密閉するために必要最低限くらいになっているので、長時間装着しても耳や頭が痛くなることはありません。
イヤーパッドの肌触りやクッション性、ヘッドバンドのクッション性も気になる点はありませんでした。
イヤーパッドの厚みは個人的にもう少し厚めが良かったかも。
操作性:物理ボタンのシンプル操作がグッド

操作は右側に全てボタンが集約されており、全部で4ボタンとコンパクト。
シンプルなので、ボタンを覚えるストレスがないのはとても助かりますし、ボタンも手触りで何がどこにあるかわかりやすい。
イコライザーやノイズキャンセルのレベル調整などは、スマホアプリからできるので、エントリー層からこだわり派の人まで満足できるようになっている。
バッテリー性能:最大80時間の連続再生

カタログスペックではノイキャンOFFの状態で最大80時間、ONなら45時間の連続再生ができるとのこと。
実際、到着してから1週間以上充電せず、ノイキャンONので10時間以上は使用しましたが、まだ40%以上バッテリーが残っているので、カタログスペックと大きく乖離はないようです。
1日数時間レベルの使用なら、週1ペースで充電すれば十分すぎるでしょう。
15分充電すれば13時間使用できる急速充電対応なので「電池がなくなったら充電する」くらいでもいいのではないでしょうか。
Bluetooth性能:遅延はなく、映画を見てもたまに途切れるくらい。マルチポイントの切り替えは独特

Bluetooth規格は5.4となっているので、遅延や途切れはほとんどないですね。
実際映画を見ていても2時間の映画の中で途切れるのが1-2回程度。スマホの音楽再生ではほとんどないので、もしかしたら原因はネット回線なのかもしれません。
また、マルチポイント接続は最大2台となっています。一般的なイヤホンなどは、新しく音楽が再生されたことを感知してそちらを再生するものが多いですが、このヘッドフォンは違います。
新しいデバイスを再生しても、元々再生していた方が流れ続けます。元々流れていた方を止めると、新しい方が流れます。
映画の視聴中にうっかりスマホの音楽が流れるといったことがないので、視聴中のコンテンツに集中できるというメリットはありますが、再生した方にすぐに切り替えたいという人はネックになるかもしれません。
まとめ|見た目も使用感も文句なし。音質は結構好みが分かれそう。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、EDIFIERのワイヤレスヘッドフォン「WH950NB(2025モデル)」をレビューしていきました。
実際に手に取ってみると、デザイン性や質感の高さにとても高級感があり、装着快適性もかなり高いものになっていました。
音質についても非常に良い音質ではありますが、フラットというよりは少しソリッドで特徴のある音質なので、好みは分かれそうだなと感じました。(音が悪いと評価する人はいなさそう)
品質としては全く文句のない製品になっていますので、デザイン性が好みの人は一度お試ししてみることをおすすめします!