この記事はAnkerのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「Soundcore AeroClip」を購入、実際に使ってみて感じたことを忖度なくレビューしています。
イヤホンを選ぶとき、音質だけでなく「装着感」や「長時間使えるかどうか」ってかなり重要ですよね。
特に耳を塞がないオープンイヤー型は、ながら聴きに便利だけど音が物足りなかったり、耳へのフィット感がいまいちだったりして、なかなか満足できるものが見つからない人も多いはず。
私もそんな一人で、今回このSoundcore AeroClipを試してみました。
結果、音質の良さに驚くと同時に、軽い装着感やバッテリー持ちの良さにもかなり満足しています。
値段は約1.7万円台とお世辞にも手頃とは言えませんが、日常使いの快適さや高音質を両立したい人にはおすすめできるモデルです。
この記事では、実際の使い心地や細かい気になるポイントまで正直にお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

- イヤーカフ型とは思えない高音質(低音しっかり)
- 連続再生時間8時間のバッテリー性能
- シンプルでスタイリッシュなデザイン性
- マルチポイント接続の切り替えの早さ
- ワイヤレス充電に非対応
- 長時間装着すると耳に違和感を感じる
- 収納時にBluetooth接続が切れない時がある
※この記事は筆者が自腹で購入して作成していますが、記事中にはアフィリエイトリンクを含みます。ブログ運営継続のため、ご理解のほどお願いします。
Soundcore AeroClipとは?特徴とカタログスペック
Soundcore AeroClipは高音質イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
Soundcore AeroClipはAnkerから販売されているイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。
耳穴を塞がずながら聞きに最適なオープンイヤー型の中でも、アクセサリー感覚で装着でき、メガネユーザーも使いやすいイヤーカフ型。
12mmチタンコート振動板を使用した大口径ドライバーによる迫力の重低音とクリアなサウンド。
片耳5.9gという軽量ボディによって長時間使用もストレスなく使用可能。
本体だけで最大8時間の連続再生時間を実現するバッテリー性能の高さ。
価格は17,990円(税込)と少しお高めですが、安価なイヤーカフ型とはレベルの違うサウンドや接続性、デザイン性を感じるワイヤレスイヤホンです。
Soundcore AeroClipのカタログスペック
価格(公式サイト) | 17,990円(税込) |
サイズ(本体片耳) | 2.8 × 2.5 × 2.1cm |
重さ(本体片耳) | 約5.9g |
ケースサイズ | 6.1 × 4.2 × 2.9cm、重さ約45.7g |
カラーバリエーション | 3色(黒灰・白金・桃茶) |
通信方式 | Bluetooth 5.4 |
防水規格 | IPX4(本体のみ) |
再生可能時間 | 本体:最大8時間 ケース:最大32時間 |
充電方式 | USB Type-C |
充電時間 | 本体約1時間 / ケース約2時間 |
音質についてのレビュー

音の特徴:低音の迫力があるSoundcoreらしい音
オープンイヤー型といえば低音が逃げがちですが、このAeroClipは低音の迫力があります。
Soundcoreシリーズらしい輪郭のある低音とでも言うのでしょうか。
高域・中域がボケてしまうような低音ではなく、音全体をまとめるようなソリッドな低音感を感じます。
もともと別機種のオープンイヤー型を使っている時は、Spotify側で低音をブーストしていましたが、この機種ならその必要はありません。
むしろ、低音ブーストしてしまうと低音が出過ぎに感じるほど。
サウンドレンジは低音から高音までバランスよく出ているので、さすが1.5万円以上することはある。
高級カナル型イヤホンに比べると、ローの深さやハイの煌びやかさが足りないが、オープンイヤー型でこの音質を実現できるのにはとても驚かされました。
向いている音楽:POPSはもちろん、メタルやハードコアまで
ハイからローまでバランスよく出せるし、変な癖はないので、どんなジャンルの音楽でも十分に楽しめると思います。
オープンイヤー型といえば、ローが逃げてしまったりボケてしまうことで、メタルやハードコアなどのドンシャリサウンドで楽しみたい音楽に向かない印象でしたが、このイヤホンなら満足できるレベルです。
ガッツリ音楽に没入したい時は耳穴付近に装着するようにすると、周囲の音をある程度遮断してくれるので、外出中でも迫力のある音楽を楽しめます。
アコースティックやジャズなどの空間系のサウンドに関してはオープンイヤー型の良さが十分に発揮されていて、まるで野外ライブを楽しんでいるかのような広がりのある音楽が楽しめます。
ハイからローまでしっかり出るので、好きな音楽ジャンルに合わせてEQを調節して、幅広い音色を作ることができるところも魅力的です。
向いている用途:外を歩きながらのポッドキャストも聞こえやすい
仕事中・屋外での散歩中・ジムでの運動中・家事中・睡眠前のベッドルームなど、いろんなシーンで使ってみましたが、どんなところでも万能で使うことができます。
オープンイヤー型であるものの、音の指向性は非常に高く、騒音の多い屋外でもメインの声やメロディが聞こえなくなることはかなり少ないです。(オープンイヤー型の特性上、車通りの多い大通りでは少し聞こえずらい時はある)
BGMが結構な音量で流れているジムの中で、ポッドキャストがストレスなく聞き取れるので、指向性はかなり高いと考える。
外部の音もしっかり聞こえるので、散歩中に後方から車が来ても音で気付くことができるので安心です。
音漏れ・外音取り込み:オープンイヤー型の中では優秀(ノイキャン機能はない)
オープンイヤー型なので、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能はない。
音漏れについては、オープンイヤー型の特性上避けられないので、静かなオフィスや電車内などでは周りに迷惑になる可能性もなくはないので、音量に注意が必要です。
外音については、大きすぎる音量でない限りはしっかり聞こえるようになっているので、話しかけられたり、料理中にタイマーが鳴っても気付くことができるレベルになっている。
ここまで音質が良いのにながら聴きできるのはとても便利。よほど音楽や映画に没入したい時以外はこれで十分と感じました。
デザイン・サイズ感についてのレビュー
デザイン:安っぽさを感じさせない上質さとスタイリッシュさ

ブラックのドライバー(小)とバッテリー(大)、スペースグレーのブリッジからなるシンプルでスタイリッシュなデザイン。
イヤーカフ型イヤホンはアクセサリー感覚で装着したいという人が多いと言う点でデザイン性の高さ(変な主張がない)のは高評価です。
材質はプラスチックですが、質感も全体的にマットで安っぽさがないです。

左側の小さい方がスピーカー(前面)、左側の大きい方がバッテリー(背面)となっています。

スピーカー部分が耳穴方向に向いており、耳穴に向けて直接音を届けてくれる構造に。
オープンイヤー型は音漏れしやすく、音質や周りへの迷惑に影響するので大切。
サイズ感:5.9gでとてもコンパクト

本体の重さは片耳5.9g、最近のイヤーカフ型イヤホンの中では普通のサイズ感。
ただ、本体の連続再生時間が8時間と長いことを考えるとその割には軽量ではないだろうか。(連続再生時間とバッテリーサイズ(重さ)は比例する)
ケースについて:持ちやすいボックス型、シンプルだけど品がある

少しグレー味のあるマットブラックの充電ケース。
シンプルながら安っぽい印象はなく、値段に見合った質感を感じます。
ケースのサイズは6.1 × 4.2 × 2.9cm、重さ約45.7g。
ポケットに入りやすいサイズ感、スクエア型なので、手から滑り落ちることがないのは嬉しい。
重さはサイズの割には軽量なので、可もなく不可もなくといった印象です。
ワイヤレス充電は非対応、充電中は蓋の境目部分が白や赤に点灯します。

上面はSoundcoreのロゴがデザインされています。

背面は充電用のUSB-C端子とペアリングリセット用のボタンがあります。

蓋をオープンにするとLRの刻印があるので、それに沿って収納できるようになっています。

マグネット式の収納になっているので、本体を近づけるとパチっと吸着してくれます。
ただし、収納後に蓋を閉めても、たまにBluetooth接続が切れない時があるのが気になるところ。
装着感・接続性・操作感についてのレビュー
装着感:軽くて快適!ただ長時間使用すると違和感が…

5.9gと軽量なので、装着感が非常に少ないのはイヤーカフ型イヤホンの魅力です。
Soundcore AeroClipは写真のようにブリッジ部分に柔軟性があり、装着もスムーズ。

耳の淵に挟んでから好みの位置に下げていくのですが、装着のしやすさは他に比べても高いです。
耳穴に近づければ、低音まで逃さず聞こえますし、上の方に装着すれば周囲の音がしっかり聞こえるようになるので、シーンに合わせて調節可能です。

全体的に装着感はすごくいいのですが、気になるところとしては、長時間装着すると耳に違和感を感じることがあります。
これは、装着感が良く1日中装着でき、バッテリーが8時間も持つが故に長時間使ってしまうというのがあります。
どんなイヤホンでも長時間装着すれば接触面に痛みまでいかないまでも違和感を感じるのですが、便利が故のデメリットでもあります。
Bluetoothの接続性:途切れも少なく立ち上がりも良い
最近のワイヤレスイヤホンはBluetoothの途切れが気になるようなものはあまりないのですが、Soundcore AeroClipに乗り換えてBluetoothの接続性能の大切さを感じるようになりました。
使用時の途切れが少ない(全くないわけではないが)だけでなく、動画再生時の立ち上がりの速さをとても感じるようになりました。
安価なイヤホンは、YouTubeのショート動画を再生する時に冒頭1秒接続されないことが多いのですが、そのストレスが全くありません。
マルチペアリング:切り替えが瞬時なのでノーストレス
最大2大まで同時ペアリング可能なので、PCとスマホを登録しておけば、再生開始された方を優先して再生してくれます。
安価なワイヤレスイヤホンの場合、マルチペアリングすると、接続が安定しなかったり、切り替えがスムーズにいかなかったりするのですが、本機種はそういったストレスが皆無。
操作性:誤操作がなく、操作音にもストレスがない

操作はブリッジ部分をタップすることで可能。
デフォルトの操作方法は以下のようにとてもシンプルです。
操作 | 反応 |
---|---|
ダブルタップ | 再生 /一時停止(着信時:通話開始/通話終了) |
トリプルタップ | 曲送り(着信時:着信拒否) |
アプリで以下の選択肢の中から、左右それぞれにカスタマイズすることができます。
- 曲戻し
- 音量アップ
- 音量ダウン
- Siri
- 無反応
シングルタップ操作を割り当てられないのは少し気になったところ。
また、着信時のコマンドはカスタムできません。
充電性能・防水性能について
バッテリー持ち:最大8時間、1日中つけていられる
Soundcore AeroClipはカタログスペック上、本体バッテリーだけで最大8時間の連続再生が可能とのこと。
実際、仕事で一日中使っていても、バッテリー残量が切れることはなく、朝の支度や食事中、寝ている間などに充電すれば充電切れになることはありませんでした。
充電切れがほとんどないので、家事や仕事中、運動中などあらゆるシーンでバッテリーを気にせず使えるのはとてもありがたいです。
長時間使えてしまうからこそ、耳に接触している部分の疲れ(痛みというほどではない軽い違和感)が先に来てしまうほどです。
また、ケースから本体への充電は1時間でフル充電になりますので、理論1時間充電を3回以上行えば、ずっと使えるということになる。
ケース充電:速度は速いが、ワイヤレス充電は非対応
ケースは最大32時間分の充電を保持することができるので、よく使う人でも2日に1回充電すれば十分でしょう。
ケースへの充電は2時間でフル充電完了するとのことなので2日に1回2時間充電するようにすればOKということ。
そこまで使用頻度が高くない人なら1週間に1回で十分かもしれない。
ケースへの充電はUSB-C充電のみとなっており、ワイヤレス充電には対応していない。
LibertyシリーズなどSoundcoreシリーズのワイヤレスイヤホンはワイヤレス充電対応機種が多い中で、この部分だけネックになるという人はいるかもしれない。
防水性能:IPX4で必要十分、風呂場使用はおすすめしない
Soundcore AeroClipの防水性能は「IPX4」、防水はレベル4・防塵は非対応(X)となっている。
防水レベル4というのは「濡れた手で触れたり、少々の雨や水しぶきに当たっても大丈夫」というレベル。
そのため、水没には対応しておらず、入浴中使用はおすすめしない。
とはいえ、イヤーカフ型は耳にしっかり装着されているので、普通のワイヤレスイヤホン(インナーイヤー型・カナル型)などに比べれば、ポロッと耳から落としてしまって水没するというリスク自体が低減される。
その点で、洗面所や台所での使用面を考えると、こちらの方が安心できると言える。

まとめ|安価なイヤーカフ型と一線を画すこだわりの1機

最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はAnkerのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「Soundcore AeroClip」を購入して感じた頃をレビューしていきました。
1.7万円と普段使用しているイヤホンの3倍の価格ということで、そんなに違いがなかったらどうしようと不安はありましたが、その不安を吹き飛ばしてくれる音質と使いやすさを感じさせてくれる一品でした。さすがAnkerさんです。
仕事や家事、運動などをしながらの「ながら聞き」としてイヤーカフ型イヤホンを検討しているものの、音質・接続性・バッテリー性能といった基本性能はしっかりこだわりたいという人にはおすすめできるイヤホン。
格安イヤホンで感じる小さなストレスをクリアにしてくれるようなイヤホンをお求めの方は、一度試してみてはいかがでしょうか?