SOUNDPEATS「PearlClip Pro」の自腹レビュー!1万円以下のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンならこれがおすすめ

イヤーカフ型イヤホンPearlClip Proのレビュー
PearlClip Proの実機レビュー

最近人気沸騰中のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン。

今まではイヤーカフ型を含むオープンイヤー型のイヤホンといえば、音は聞こえるものの音質は最悪。周囲の音にかき消されてしまったり、低音がスカスカになってしまったりと決して音楽を楽しめるものではありませんでした。

ところが最近、指向性スピーカーの技術進化によって、オープンイヤー型イヤホンでも高音質なものが続々と出てくるようになりました。

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの魅力は、オープンイヤー型でありながらコンパクトでファッション性に優れている点。

仕事中や運動中、料理や家事をしている時のながら聴きにぴったりのワイヤレスイヤホンです。

今回はイヤーカフ型の中からSOUNDPEATSの「PearlClip Pro」を購入したので、使ってみて感じたことをレビューしていきたいと思います。

片耳たったの5g、装着していることすら忘れてしまうほどの快適さとコストパフォーマンスの高い音質。

ランニング中も仕事中も、周囲の音がしっかり聞こえるので安心感があり、1日中どんなシーンでもつけていたくなる魅力があります。

この記事では、実際に使って感動した購入メリットやデメリットはもちろん、ライバル機種(QCY Crossky C30)との比較まで、正直にお伝えしていきます。

PearlClip Pro
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 長時間装着しても疲れない軽さと装着感
  • 接触面がシリコンで痛みや冷たさを感じにくい
  • シンプルでファッション性が高い
  • 仕事・運動・家事などのながら聴きに最適
  • 1万円以下とは思えない高音質
デメリット
  • 充電中の見た目が悪い
  • ケースがツルツルして落としそう
  • 前後の違いがわかりにくい
  • バッテリー持ちがもう少し欲しくなる(5時間)

※この記事は製品を自腹購入して忖度なく作成しておりますが、記事中にはアフィリエイトリンクを含みますので、当ブログを応援していただける方のみリンク先から購入いただけますと幸いです。

目次

PearlClip Proとは?特徴とスペックを簡単解説

PearlClip Proは高コスパ音質なイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン

CCイヤーカフ型イヤホン

「PearlClip Pro」はSOUNDPEATSから販売されているイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。

耳穴を塞がないオープンイヤー型の中でも、耳に掛ける必要がなく、軽く装着感がよく、非常にスタイリッシュということで人気急上昇中のイヤーカフ型。

1万円以下でコストパフォーマンスの良いワイヤレスイヤホンを続々と発売するSOUNDPEATSからもついにこのタイプが発売されました。

片耳5gとコンパクトでファッション性が高く、70%がシリコンで覆われていることで快適な装着性。8,000円以下とは思えないハイコストパフォーマンスな音質が特長的です。

PearlClip Proのカタログスペック

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
価格(Amazon)7,280円(税込)
カラー2色(黒・白)
サイズ本体3.2×1.5×2.9cm/ケース2.47×7.22×4.58cm
重さ本体5g/ケース込み47.3g
ドライバー径12mm
Bluetooth規格5.4
連続使用時間本体6時間/ケース込み24時間
対応コーデックAAC,SBC
防水性能IPX5
マルチポイント接続最大2台

PearlClip Proの購入メリット!買ってわかった感動ポイント

①長時間使っても疲れない軽さと圧倒的な装着感の良さ

SOUNDPEATS Peal Clop Pro

全長3.2cmで重さ5gという軽さは、装着していることを忘れるような快適な装着感。

一度この快適さを味わってしまうと、耳穴を塞ぐインナーイヤー型やカナル型はストレスでしかなくなります。(音楽に没頭したい時に短時間使うものにランク分けされます)

本体だけで最大5時間連続使用できるのですが、それを使い切ってしまうほどに、ずっと装着してもストレスを感じません。

②70%がシリコンで覆われているので痛みや冷たさを感じにくい

シリコン樹脂

一般的なイヤーカフ型イヤホンはプラスチック製になっていることが多いのですが、その場合、長時間使用した時に痛みや違和感を感じることがあります。

PearlClip Proは、耳に当たる部分がシリコン製になっていますので、4時間つけっぱなしでも痛みを感じることはありませんでした。

また、プラスチック製の場合、冬場は冷たく感じるのですが、シリコンならそれがとても少ない。冬場にウォーキングやランニング用に使いたい人はシリコン製がおすすめです。

③シンプルでファッション性が高い

サイズ感とデザイン

イヤーカフ型の名のとおり、アクセサリー感覚で装着できるのも魅力的。

耳穴を塞がないオープンイヤー型や骨伝導のイヤホンは耳掛けがあったり、後頭部を通るネックバンドがあったりと、いかにも「音楽聴いてます感」が出てしまって主張が強い。

使用するファッションとの相性も考えるとカジュアルユースなイヤホンは主張低めのコンパクトなものが嬉しい。

イヤーカフ型なら片耳5g程度、大きさ3cm程度と非常に主張が小さいのでその点は嬉しいポイント。

PearlClip Proも黒っぽいボディなので悪目立ちすることがないので、どんなシーンでも使いやすい。

④運動中やメガネ時・就寝時にもストレスなくシーン問わず使える

イヤホン

イヤーカフ型は軽くて周囲の音が聞こえるので、いろんなながら聴きシーンにピッタリです。

いろんなシーンで使ってみたので、各シーンごとに感じるメリットを紹介します。

  • 運動中:周囲の音が聞こえて安全&軽く飛び跳ねても外れにくい
  • 仕事中:つけっぱなしでも疲れない&声をかけられても気付ける
  • 料理中:調理の音が聞こえる&ポロッと落とす心配がない
  • メガネ時:耳掛けがないのでメガネに干渉しない
  • 就寝時:ネックバンドがないので枕が干渉しない

といった感じで、どのシーンでも万能に使いこなせるので、1日中つけていたくなるイヤホンです。

あえて不向きなシーンは、騒音がうるさい環境下でしょうか。

音楽ボリュームを上げれば聞こえるのですが、周囲の音の主張が強いと音の細かいところまで聞き取ることが難しくなります。

また、オープンイヤー型イヤホンは音が漏れやすいので、オフィスや電車内で音量をあげて聴くと周囲の迷惑になることがありますのでおすすめしません。(すべてのオープンイヤー型に共通します)

⑤8千円以下のオープンイヤー型とは思えない高音質

指向性スピーカー

最近は1万円以下でもかなり音質の良いワイヤレスイヤホンが増えてきました。

音や機能に特別なものを求めない人であれば、予算1万円で十分な時代です。

SOUNDPEATSは1万円以下でコスパの高いサウンドを実現してくれると人気のメーカー、PearlClip Proも例に漏れず十分な音質になっています。

音の特徴としては全体的にフラット。低音が効きすぎて輪郭がボヤけたり、高域が強くて耳がキンキンするといったこともなく、どんな音楽ジャンルや音の好みでもマルチに対応できる音質だと感じました。

中域〜高域がしっかりしていながら、薄くならないように低音でサポートするといった感じの音質になっているので、EDMやメタルなど低音がガンガン欲しいという人には若干物足りなさを感じるかもしれません。

とはいえ、EDMやメタルを聴いてもペラペラ感は一切感じないので、これ以上低音が強いと万能感は減ってしまうでしょうから、これが正解のような気がします。

PearlClip Proのデメリット!購入前にしっておきたい注意点

①充電中の見た目が悪い

充電端子

従来のSOUNDPEATS製品のケースは底面に充電端子があるものが多かった印象ですが、PearlClip Proは背面にあります。

充電中のイヤホン

そのため充電する時はケースを立てた状態かうつ伏せの状態でする必要があります。

USBケーブル

特に何か不便があるわけではないのですが、Magic Mouseで不評な充電中のダサさを若干感じます。

②ケースがツルツルして落としそう

イヤホンケース

ケースはほんのり青みがかったようなダークグレーになっています。

従来のSOUNDPEATSイヤホンのようにマットブラックではなく、光沢のあるコーティングがされたものになっていて、高級感があるものの、手触りがとてもツルツルしていて、うっかり落としそうな不安感があります。

実際まだ落としてはいないのですが、ポケットから取り出した時に落とすことは確実なので、うっかり排水溝や線路などに落とさないように、ケースを取り出す場所は選ぶように気をつけています。

どうしても心配な人は別売りのシリコンケースがあるので、一緒に購入することをお勧めします。

③イヤホン本体の前後がわかりにくい

イヤホンの前後

ライバル機種のQCY「Crossky C30」に比べると、PearlClip Proの本体は前後のボールのサイズに差があまりありません。

一見、デザイン製がすごくいいように感じるのですが、装着する時にどっちが前かわからない時があります。

スピーカーの位置を確認すればわかりますし、カーブしていない方が前面(耳穴側)とわかるようになれば、そんなに不便することはなさそうです。

④装着感が良すぎて本体バッテリー5時間は物足りなくなる

バッテリー稼働時間

どんなシーンでも快適で装着していることを忘れるほどの快適性はとても素晴らしいのですが、長時間使用して気付けばバッテリー残量が40%を切っているということも。

本体の連続再生時間は最大5時間とこのサイズのイヤホンとしては十分な長さなのですが、長時間快適だからこそ「もっと使いたい」と感じました。

5時間あれば、東京出張の時の片道分くらいは余裕なのですが、東京オフィスでそのまま使用するのは少し無理があります。

長時間快適だからこそ、欲を言えば7〜8時間連続で再生できたら最高ですね。

PearlClip Proの同梱物や説明書について

PearlClip Proの同梱物

同梱物

箱の中身は以下のようになっています。

  • 本体
  • 取り扱い説明書
  • アプリのダウンロード案内
  • 充電ケーブル(USB Type A to C)※10cmくらい
  • SOUNDPEATSシール
アプリ

アプリをダウンロードすることで以下のことが可能になります。

  • メーカー保証を1年を18ヶ月に延長
  • 1対1のチャットサポート
  • タッチ操作のカスタマイズ
  • イコライザー(音響)調整
  • 取り扱い説明書

説明書は日本語対応しているがわかりにくい

取り扱い説明書

取り扱い説明書は全18ページとしっかりとしたボリュームがあるものの、多言語対応なので日本語の記載はほんの一部。

この辺りは最近のガジェットあるあるなので覚悟していましたが、言語ごとに分かれているのではなく、内容ごとにページ分けされているので、必要な情報の日本語版を探すのが結構めんどくさい。

そして、中華ガジェットに多い不自然な日本語である。

イヤホンの左右

「充電ケースの左側からイヤホンを取り出すと左用イヤホンであり、右側から取り出すと右耳用イヤホンとなります。」を読解するのに少し時間がかかりましたが、このイヤホンは左右の概念がなく、右に収納したイヤホンは右、左に収納したものは左とされ、逆に収納すると左右が入れ替わるということらしい。

PearlClip ProをQCY Crossky C30と比較して感じた違い

5,000〜8,000円の同価格帯イヤーカフ型イヤホンでPearlClip Proと比較対象となるのが、QCYの「Crossky C30」です。

私も以前購入して、イヤーカフ型の使い勝手の良さに感動した一品。

この記事では「Crossky C30」と比べてPearlClip Proがどうなのかという点で比較レビューしていきたい。

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音質:低音は十分、かなりフラットなので万能的

Crossky C30は低音がかなり強いのに対して、PearlClip Proはフラットな音質と言える。

よく言えば癖が少なく、どんな音楽でもマルチに楽しめるといった印象です。

ただ、Crossky C30の方が低音に深みがあるので、屋外でも騒音に負けない低音を楽しみたい、EDMやメタルを楽しみたいという人はPearlClip Proでは物足りなくなる場合がある。(あくまで聞き比べたらレベル)

Crossky C30のデフォルト音質はこもっているが、EQでMID Hiあたりをブースト、ミドルをカットするとかなり深みのあるドンシャリサウンドが作れる。オープンイヤー型の開放感と相まってライブハウスにいるような感覚になる。

PearlClip Proでも同じようなカスタマイズを試みたが、こもるだけで低音の深みがあと一歩足りないといった印象。

EQをいじらずにデフォルトで楽しみたい人はPearlClip Pro、EQでガチガチにカスタマイズしてドンシャリサウンドを楽しみたい人はCrossky C30だと感じました。

装着感:接触面がシリコンなので痛みや冷たさが少ない

Crossky C30の耳の接触面がプラスチックなのに対して、PearlClip Proはシリコンになっている。

これによって長時間装着しても痛みや疲れを感じにくいし、冬場でもひんやりとした感触がないのは嬉しい。

また、C形の直径がCrossky C30よりも少し大きめなので、下の方に装着しても耳たぶに当たらず、耳たぶが丸まることによる違和感がないのも良い。

操作性:前面タップ式は汎用的なので使いやすい

前面タップ式

Crossky C30は耳裏側にタッチセンサーがあるのに対して、PearlClip Proは耳穴側(前面)にあるのが大きな違いです。

一般的なワイヤレスイヤホンに使い慣れている人はPearlClip Pro(耳穴側)の方が使いやすいでしょう。

ただ、一度耳裏側のタッチセンサーを体験すると、思いの外便利なので、私はCrossky C30の操作性が好きです。

人差し指で耳を押さえた状態で親指で耳裏のセンサーをタップするのは便利なのと、耳穴に「ドンドン」というタップの打撃音が聞こえないのは結構ストレスフリーです。

どちらも使いにくさは全くないので、この点は好みの問題でしょう。

接続性:マルチペアリングしても遅延がない!

Bluetooth性能

どちらも最大2台のマルチペアリングが可能なので、スマホとPCにペアリングしておけば、再生開始した方のデバイスを有線して再生してくれる。

ただ、Crossky C30はPCでYouTubeを視聴するときに音ズレが発生するのに対して、PearlClip Proは発生していない。

また、Crossky C30は動画の冒頭約1秒程度(Bluetoothを繋ぐ間?)音が流れないのに対して、PearlClip Proは冒頭からしっかりと音が流れてくれる。

Bluetoothの性能に関しては、PearlClip Proの方が優秀だと感じました。

まとめ|万人にオススメできる1万円以下のイヤーカフ型はこれだ!

PealClip Pro

最後までご覧いただきありがとうございました。

今回はSOUNDPEATSのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「PearlClip Pro」を購入して感じたことをレビューしていきました。

7,000円台とは思えないほどの音質とイヤーカフ型ならではの快適性は素晴らしく、どんなシーンやユーザーにもマルチで対応してくれるワイヤレスイヤホンだと感じました。

1万円以下でカジュアルに使えるワイヤレスイヤホンを探している人なら、きっと購入して損はないでしょう。

PearlClip Proをおすすめする人
  • 長時間使用しても疲れにくいイヤホンを探している人
  • 運動・仕事・家事などながら聴きイヤホンを探している人
  • ワイヤレスイヤホンにもファッション性を大切にしたい人
  • 1万円以上かけて音質やいろんな機能を求めない人(シンプル派)
PearlClip Proをおすすめしない人
  • 音質に人一倍こだわる人(特に深い低音重視の人)
  • 音楽に没入したい人(そもそもイヤーカフ型に向いてない)
  • 黒や白以外のカラーのものが欲しい人

この記事があなたのワイヤレスイヤホン購入の参考になれば幸いです。

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