この記事では、AIイヤホン「Zenchord 1」を実際に使用して感じたことをレビューしています。
Zenchord 1は、音声認識ツール「Notta(ノッタ)」と「Zenchord(ゼンコード)」がタッグを組んだAIイヤホン。
WEB会議や電話、リアル対話など様々なシーンで録音、連携したスマホアプリでの文字起こしやAI要約によって、議事録作成を自動化することができるとのこと。
今回はZenchordさんから製品提供をいただき、リモートワークで実際に使用してみました。
音質・使いやすさ・録音や議事録の精度まで、実際に使って感じたことを忖度なくご紹介していきます。
Zenchord 1はAI搭載で議事録を自動化してくれるビジネスイヤホン
Zenchord 1の特徴
Zenchord 1は、音響関連メーカーである「Zenchord」が官公庁や大手企業にも導入される音声認識ツール「Notta」とコラボレーションしたAIイヤホンです。
最近、ながら聞きイヤホンとして人気のオープンイヤー型(耳穴を塞がないタイプ)。音声認識アプリNottaと連携することで、WEB会議や電話の際の音声を録音、文字起こし、AI要約までしてくれるアイテムです。
これによって、会話中は会話に集中することができ、会話後は自動で議事録を作成することを可能に。コミュニケーションの質の向上と業務効率化を同時に実現させてくれます。
イヤホンケースも録音媒体となっており、リアルでの会話も録音・文字起こし・AI要約が可能。すべてのビジネスシーンにおいて、確実に記録を残してくれるビジネスAIイヤホンです。
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Zenchord 1のカタログスペック

一般販売予定価格 | 26,980円(税込) |
カラーバリエーション | 2色(アーバングレー・クラシックホワイト) |
サイズ | 本体:約5.1×3.4×1.6cm ケース:約8.3×6.7×3cm |
重量 | 本体片耳10g、ケース65g |
連続再生時間 | 本体10時間、ケース30時間 |
通信規格 | Bluetooth 6.0 |
ドライバーサイズ | 17×12mm |
防水規格 | IPX4 |
充電端子 | USB Type-C |
マルチポイント接続 | 最大2台 |


外観レビュー(ケースや本体のデザイン・質感・サイズ)

ケースのサイズは約8.3×6.7×3cm、重さは65gとなっている。
耳掛けタイプのイヤホンとしては標準的でポケットにも入るサイズ感。
今回、クラシックホワイト(ベージュ)を提供いただいたのですが、少しラメっぽい光沢のある化粧品のような質感。
防指紋加工・耐腐食・耐傷性のある素材を使用しているとのことで、金額がするだけあって質感はとても良い。
ロゴもシンプルですし、女性が持っていてもメカメカしくなくおしゃれに見せられそうです。


ケースの正面開閉部の下には3つのLEDが設置されていて、充電時やペアリングなど操作に合わせて白く点灯します。
背面には充電用のUSB-C端子とペアリングやケース録音に使える物理ボタンがあります。

ケースを開封すると取り出しやすいように中央が盛り上がった配置がされている。
着信があったらすぐに装着できるというのはビジネスシーンで結構大切。

蓋の上面には音声認識ソフトNottaのロゴが入っている。

本体は片耳10gと標準的な耳掛けタイプのサイズ感。
丸みを帯びたシンプルなデザイン、ケース同様にコーティングされたような外観がおしゃれだ。
中央の窪み部分でタッチ操作ができるようになっている。
通話やWEB会議の録音・文字起こしはこのボタンを2秒長押しすると開始される。

ドライバー(スピーカー部分)は12×17mmという横長の形状になっている。

上部にはおそらくマイクであろうものが設置されている。
ケース含めて6つのマイクによって周囲の音を認識し、AIが会話だけを抽出してくれる仕様になっているとのこと。
文字起こしやAI要約の精度をレビュー

ブログの記事を読み上げて文字起こしの精度を確認してみた

この画像はZenchord 1が連携するNottaというスマホアプリの画面です。
アプリを立ち上げてイヤホンを装着した状態でこの記事のリード文を読み上げてみました。
私の滑舌は決して良くないものの、かなりの精度で録音することができています。
「Zenchord 1」や「Notta」などの固有名詞以外は完璧に録音して文字起こししてくれていることがわかります。
「AIイヤホン」を「アイヤホン」と認識しているところと、文章と文章に間が少ないと文章が続いてしまう点は少しあります。(手直しレベルですかね)
AI要約機能の精度をテストしてみた

Nottaのアプリには文字起こししたものをAIが要約してくれる機能があります。
元の文章が短いので同じような内容が重複していますが、ポイントは理解して箇条書きにしてくれていることがわかります。
また、チャプターと音声データの該当箇所を紐づけて記載してくれるので、音声確認をしたい時にスムーズにできる。
文字起こしの精度は録音環境にかなり影響される

この画像はあるセミナーの講演内容をメモするためにボイスメモで録音した音声データをNottaで文字起こしした結果です。
広くノイズが多い講演スペースでマイクを使わずに録音すると何の話をしているのか全くわかりません。
音声を確認してみても、ところどころ聞こえにくかったり、セミナーのテーマやスライドを見ていない人には難しいなと思うレベルでした。
音声認識・文字起こしの精度としては、会話の背景を知らず現場にいなかった新人に文字起こしをお願いした時のレベルという感じでしょうか。
逆に言えば、イヤホンでの通話など音声さえしっかり撮れれば大きな修正はせずに議事録作成ができると言えます。
ケースでも録音できるのでリアル対話の議事録作成にも使える

ケース背面の物理ボタンを押せば、イヤホンを使わずに録音することもできます。
リアルでの商談や打ち合わせの内容を記録し、文字起こし・議事録作成したい時に便利です。
音質や録音性能についてのレビュー
特徴:人の声に特化した聞き取りやすい音質

音質の特徴は、中高域が強く、低音が控えめという表現が適切かもしれません。
製品コンセプトとしてビジネスシーンでの通話やWEB会議を想定しているので、人の声が聞き取りやすい設計になっているのでしょう。
低音の強い音楽用のワイヤレスイヤホンでWEB会議での会話やポッドキャストを聞くと、少し低音がボケがちなので、そういった要素がなくクリアに声が聞き取れるのはすごく良いですね。
音楽用としての音質はイマイチ

録音・文字起こし・議事録化をメインとして考えているため、人の声は聞こえやすいのですが、音楽再生用としては音質はイマイチです。
これは、通話に最適化しようとすると低域をカットして中域をブーストする必要があるため、音楽を再生すると低音不足に感じてしまうのは避けられないところです。(耳穴を塞がないオープンイヤー型で低音が逃げやすいというのもあるかもしれない。)
その分、通話やポッドキャストなどでは非常に聞き取りやすく、人の声をはっきり聞きたい方におすすめです。
装着感・使いやすさのレビュー
装着感:悪くないけどイヤーカフ型には劣る

耳掛けタイプになっているので、比較的簡単に装着できる。
耳に当たる部分はシリコンのような素材で、大きさの割には痛みは感じにくい。
オープンイヤー型イヤホンとしての装着感は全く問題ない。
ただ、普段5.9gのイヤーカフ型を使っていると10gは少し重く感じる。
サイズもイヤーカフ型よりは大きく、耳掛けなのでメガネユーザーには不向きですね。
充電性能:本体10時間、ケースで30時間とバッテリー残量を気にせず1日中使える

本体だけで連続10時間の再生ができるので、一日中仕事で使ってもバッテリー切れで焦ることはない。(実際使っていても大きく再生時間が下回る感じはない)
これはイヤーカフ型には越えられない壁ですね。
ケースも含めれば連続30時間の再生ができるので、WEB会議や通話の度に充電すれば、常時使用することができるといっても過言ではない。
万が一バッテリーが切れそうでも10分充電すれば2時間使用できる点もありがたい。
Bluetoothの接続性・マルチポイント接続の精度は高い

Bluetooth 6.0の通信が可能なので、途切れや遅延がかなり少ないので、通話やWEB会議中でもストレスなく会話ができる。
マルチポイント接続は最大2台まで登録可能なので、仕事用のスマホとPCを登録しておけば、PCでWEB会議、スマホで通話と1台で賄えて、両方で録音や文字起こしが可能です。
デバイスの切り替えも今のところストレスを感じることはないですし、非常にスムーズです。
まとめ|仕事でリアル/オンラインの打ち合わせが多い人にはオススメ

最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はZenchord 1という議事録作成もできるAIイヤホンをレビューしていきました。
一見普通のワイヤレスイヤホンですが、電話・WEBミーティング・リアルでの会話や打ち合わせをすべて録音・文字起こし・要約してくれるので、記録は確実に残しながらもコミュニケーションに集中することができるのは便利だと感じました。
電話やリアルでの会話もアプリで一元管理できるのはすごく便利ですね。
オーディオ用としての音質は優先度を下げて、会話・通話に特化した音作りもしっかりとしたコンセプトがあることを感じさせてくれるイヤホンでした。
打ち合わせの質を上げて議事録の手間を減らしたいと思っている方は一度試してみてはいかがでしょうか?
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