リモートワークのPC作業効率化のために、キーボードの購入を検討しているけど、種類がたくさんありすぎて何を基準に選んだらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために「キーボードの選び方」をご紹介します!
自宅用のキーボードを選ぶ際にチェックしておきたいポイント、どのようなキーボードのタイプがあるのかを初心者向けにわかりやすくご紹介します。
記事の後半では、人気のキーボードの紹介もしていますので、良かったらチェックしていってください!
自分に合ったキーボードの選ぶ7つのポイント
①キータイプで選ぶ
キーボードのキータイプは主に3種類あり、自身の使い方や好みに合わせて選ぶことが大切です。
メンブレン方式
1枚のシート上にボタンを配置した「安くてスタンダード」なキーボードです。
シンプルな構造のため、大量生産に向いているため、低価格商品で多く採用されています。
メカニカルキーボードに比べると耐久性は低く、全てのキーが繋がっているため、キー一つだけ修理・改造といったことはできません。
パンタグラフ方式
MacBookなどの薄型ノートPCに多く採用されている、叩くとペチペチするタイプのキーボードです。
ストロークが浅く軽快に使え、デスクとフラットに近い角度での使用が可能。
そのため、指への負担が少なく長時間の使用にも向いています。
打鍵音も小さいので、カフェやオフィスでの仕事でも周りに迷惑をかけることは少ないですね。
メカニカル方式
高さのあるキー、スプリングによって打鍵感をしっかりと感じられるタイプ。
カタカタとした打鍵音の心地よさから、ガジェット好きのファンが多いですね。
一見、メンブレン方式に似たようなTHEキーボードといったデザインですが、キー一つひとつが独立したスイッチになっているため、メンブレン方式に比べ耐久性が高く、部分的な修理や改造も可能です。
赤軸・茶軸・青軸など軸色によって打鍵感・打鍵音が異なるので、自分の好みに合った物を選ぶことができます。
ただし、値段は比較的高価、キーストロークが深いため人によっては疲れやすく感じてしまうという人も。
②サイズで選ぶ
キーボードは、そのサイズによって搭載されているキーや配置が異なりますので、自分の使い方に合わせて選ぶことが大切です。
フルサイズ(テンキーあり)
もっともキーの数が多く、表計算などの数字入力が多い方にオススメのキーボードです。
デメリットとしては、サイズが大きく持ち運びには不向きな点とセンターポジションで構えた際に、マウスを置く位置がかなり右の方になってしまうため、右手の移動距離が長くなったり、左右の姿勢がアンバランスになりがちです。
テンキーレス(矢印キー独立タイプ)
フルサイズからテンキーエリアだけを無くしたキーボードです。
フルサイズに比べてマウスとの距離が近くなったため、右手の移動が楽にながらも、矢印キーが独立しているので、コンパクトキーボードよりもキーカーソルの移動やゲームプレイなどの際にミスタイプが少なくなります。
70%コンパクト(ファンクションキーあり)
テンキーがなく、矢印キーがエンターキーの直下に一体化したキーボードです。
矢印キーが一体化したことで、圧倒的なコンパクトさを実現。
マウスとの距離を最短にできるので、右手の負担を軽減できます。
独立型に比べれば矢印キーの押しにくさはありますが、デスクワークレベルなら全く問題はありません。
60%コンパクト(ファンクションキーなし)
70%キーボードの最上部にあるファンクションキーが、数字キー列と一体化したタイプ。
縦幅が1列減ったことで最も携帯性に優れたキーボードと言えるでしょう。
ただし、キーが統合されることで、いままで1クリックでできていた「音量UP」などのアクションを複合キー(「Fn+^」など)でおこなう必要があったり、そもそもキーボードで指示できないという場合もあります。
持ち歩き用やデザイン重視の場合はいいですが、実用性を考えると70%が個人的にはオススメです。
③キー配列で選ぶ
キーの配列はJISとUSの2種類の配列があります。
JIS配列
キーに「ひらがな」が刻印されている日本で一般的なキーボードです。
- 「かな入力」がしやすい※使わないけど
- 記号キーの配置がバラバラ
- エンターが縦長で大きい
- スペースキーが小さい
- センターポジションがずれてる
一般的なキーボードなので、不便はありません。
ただ、USと比べるとダサいです。
US配列
キーボードに英語しか刻印されていないタイプのキーボードです。
- 見た目がかっこいい
- 似た記号キーが隣り合わせ
- エンターキーが横長
- スペースキーが長い
- センターポジションがセンター
JISを使っていると、不慣れに感じますが、慣れてくるとこっちがいいという方が多いキー配列。
見た目の良さと配列の利便性で挑戦してみるのもありですね。
たまに他人のJIS配列PCを使うと、使いづらく感じるので注意です。
④接続方式で選ぶ
キーボードのタイプ信号をどのようにPCに伝えるのかという接続方式には3つのタイプがあります。
有線接続
ケーブル先のUSBジャックを端子に差し込んで使うタイプです。
最も通信精度が高いため、ゲームを楽しむ人はコレ一択ですね。
また、ケーブルから電源供給がされるので、バッテリーや電池残量を気にする必要がありません。
デメリットは、シンプルに配線がカッコ悪い、邪魔というところでしょうか。
無線接続(レシーバー)
専用のレシーバーをUSB端子に接続して、そこでキーボードからの信号を受け取るタイプ。
ケーブルレスにしながらも、通信精度は最大限にしたいという方にオススメです。
また、ペアリングデバイスの切り替えもレシーバーを差し替えるだけで手軽です。
デメリットとしては、常時USB端子が埋まってしまうのと、有線よりは精度が落ちるという点ですね。
無線接続(Bluetooth)
ケーブルもレシーバーも使わずに通信することのできるタイプ。
デスクの上をすっきりと使いたいという方はコレ一択ですね。
最近はBluetoothの性能も上がっているので、粗悪品でない限り、デスクワーク程度なら遅延を感じることもありません。
ただ、ゲームなど信号遅延にシビアなものをプレイする人やPCの立ち上げも早くしたい方は有線がオススメです。
デメリットは、新しいデバイスに接続を切り替えるために、ペアリングをし直す必要があります。
⑤電源の供給方法で選ぶ
キーボードの電源供給は、主に「有線・バッテリー・電池」の3種類があるため、どれが自身に合っているか考えて選んでいきましょう。
有線方式
PCのUSB端子に接続したケーブルから電源を供給するタイプです。
電池の残量を気にすることなく使えるし、電池交換も不要なので、ズボラな人にオススメ。
デスク上にケーブルがあるのが気になる人はやめておくのが吉。
バッテリー方式
充電ケーブルを接続して、キーボードのバッテリーを充電するタイプ。
使用中はケーブルレスなので、デスクの上をすっきりさせることができます。
最近では数ヶ月充電しなくてもいいモデルもあるので、こまめに充電する必要はないですが、残量が減ってきたら充電するという手間は発生します。
電池方式
単三や単四の乾電池で動くタイプのキーボードです。
バッテリータイプよりも長時間使用できる上に、ケーブルがないのでデスクをすっきり使うことができます。
ただ、電池がなかったら買いに行く必要があるので、大切な時に電池切れだと詰みます。
⑥静音性で選ぶ
キーボードによって打鍵音が異なるため、使用環境や好みに合わせて選んでいきましょう。
カタカタ打鍵音
メカニカルキーボードのようにストロークの深いキーボードは「カタカタ」「スコスコ」という「THEキーボード」のような打鍵音が特徴的です。
心地よい打鍵音にこだわりたい人はこちらがおすすめである一方、周囲にも聴こえるような大きめの音なので、家族や同僚などがある共有スペースでは迷惑になることもあります。
メカニカルキーボードの場合、赤軸・茶軸・青軸などの軸によって、クリック感やクリック音がことなるので、 メカニカルキーボードでも小さめの音がいいという人は赤軸のものを購入することをオススメします。
パチパチ打鍵音
メカニカルキーボードに比べ、ストロークが浅いパンタグラフ式のキーボードは、パチパチといった静かな打鍵音が魅力的です。
そのため、カフェやオフィスなどの共有空間で周囲の迷惑になることもなく、WEB会議などではマイクに打鍵音が入り込むということも少ないことが特徴的です。
周囲への配慮を考える人は、パンタグラフ式のパチパチ音がおすすめです。
⑦携帯性で選ぶ
オフィスに持って行って使ったり、外出先のカフェで使ったりする場合は携帯性の良さが必要になります。
重さ
重量は個人の体感にもよりますが、500g程度であればカバンの中に入れて持ち歩けるものと言えるでしょう。
PCと一緒に持ち歩くことを考えれば、+1kg以上になりますので、できるだけ軽量のものを選びたいですね。
厚み
薄い物が多いパンタグラフ式、ストロークの深いメカニカル式では厚さがかなり違います。
厚いキーボードはカバンの容量を取られるので、いくら軽くても邪魔に感じることがあります。
カバンの中のものを傷つけないためにケースに入れたりするとさらに分厚くなるので要注意です。
折りたたみ式
携帯性を重視したキーボードの中には、折りたたんで持ち歩けるものもあります。
折り畳むことで、カバンの中でコンパクトにできるので、小さなカバンでも持ち運ぶことができます。
ただし、折りたたみ式のキーボードはペラペラした物が多いので、その辺りは妥協点になります。
【タイプ別】人気キーボード7選
①コンパクトハイエンド「Logicool MX Keys mini」
私が現在、在宅ワークで愛用しているワイヤレスキーボードです。
70%というコンパクトさと必要十分なキーと機能、高級感のあるデザイン性がとても気に入っています。
パンタグラフ式でありながら、安っぽくない打鍵感や指にフィットするキーの窪みなど、細かいところまでこだわり抜かれており、お値段以上の価値があると断言できるキーボードです。
テンキーありなら「MX Keys」
テンキーのあるタイプ「MX Keys」もあるので、数字を扱う人はこちらがオススメです。
②カスタマイズ性あり!プロ仕様のゲーミングキーボード「Logicool G PRO X」
ゲームをするなら、やっぱりゲーミングキーボード。
有線接続によって遅延が少なく、自分の目的や好みに合わせてカスタムすることも可能。
色鮮やかに光るバックライトもゲーミングキーボードならではの魅力ですね!
③安くてコンパクトで可愛い「Logicool K380」
安くて、おしゃれで、コンパクトなワイヤレスキーボードならこちら!
私もテレワークを始めたばかりの時に愛用していたキーボードです。
丸型の個性的なボタンが特徴的で、薄型でコンパクトでありながらも、しっかりとした打鍵感、3デバイス切り替えが可能です。
黒やピンクなど、3色から選ぶことができるので、お部屋のコーディネートにもピッタリと合わせられますね。
予算5,000円以下ならオススメです!
④MacユーザーのシンプルイズBEST「Apple Magic Keyboard」
Macユーザーなら、純正キーボードという選択肢も。
Appleならではの無駄がなく、MacBookやiMacとシンクロするデザイン。
外付けキーボードで指紋認証でのロック解除をしたいなら、コレ一択ですね。
テンキーありのモデルもあります
テンキーや矢印キーをしっかりと使いたい方はテンキーのあるモデルもあります。
⑤ド派手なおしゃれメカニカル「Logicool POP KEYS K730YL」
タイプライターを彷彿とさせる、丸型でメカニカルというスタイル。
キーボードも個性的でありたい人におすすめのド派手なキーボードです。
黒や白が多いキーボード業界で一際目立つコントラスト強めなPOPなカラー。
他にもピンクやパープルなど3色から選ぶことができます。
⑥みんな憧れの高級メカニカル「HHKB Professional HYBRID Type-S」
「Happy Hacking KeyBoard」を略したHHKBは、高級キーボードとしてガジェットYouTuber御用達のアイテム。
無駄のない無印感のあるデザインと心地よい打鍵感・打鍵音からファンが多いこともうなづける一品です。
うっすら刻印がされているものと、無刻印のものもあり、いつか使ってみたい憧れの上級者向けのキーボード。
⑦エルゴノミクスデザイン「Logicool ERGO K860」
マウスにエルゴノミクスがあるならば、キーボードにもエルゴノミクスを。
中央部分に三角形のスペースを用意し、キーは少し斜めに。
右手と左手をそれぞれ一番楽な角度で構えられるように設計されたデザインです。
場所は取りそうですが、一度は使ってみたい気になるキーボード。
あなたに合ったキーボードで快適なデスクワークを!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は「キーボードの選び方」ということで、リモートワーク用のキーボードを選ぶ際にチェックしておきたいポイントとタイプ別の人気キーボードをご紹介しました。
使う環境や用途、好みやデスクデザインによって、良いキーボードの基準は異なりますので、あなたにとって最良のキーボードを見つけていきましょう。
この記事があなたのキーボード選びの参考になれば幸いです。