この記事では、在宅ワークをする筆者が、Dellの34インチ湾曲ワイドモニター「S3423DWC」をPCデスクに設置してみて感じたメリットやデメリットを解説していきます。
湾曲したモニターを使っている人がいるけど、実際の使い勝手はどうなんだろう?
そもそもワイドモニターでのPC作業ってしやすいのかな?
そんな方のために、今回我が家のワークスペースに34インチ湾曲モニターを設置してみました!
今回、Dellさんのアンバサダープログラムに参加、「S3423DWC」という34インチの湾曲ワイドモニターをお借りしました。
今まで27インチの一般的なモニターで作業していたので「34インチになるとどう変わるのか?」「湾曲モニターになるとどう変わるのか?」を実際に使用して検証していきたいと思います。
湾曲モニターや34インチモニターの購入を検討されている方のために、メリットとデメリットを解説していますので、よかったら参考にしていってください。
- 2ウインドウ並列作業が快適
- 映画館のような映像の没入感がある
- USB-C端子1本でPC接続できる
- 隅の方を見る時の目線やマウスの移動が疲れる
- デザインや写真編集などの作業には向かない
- スピーカーの音質はそれなり
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PCのモニターを湾曲ワイドモニターに変えてみた
今回お借りしたのはDellの「S3423DWC」というモニター
- 表示領域34インチ(横幅79.72cm)のワイドな画面
- 湾曲したディスプレイ
- 解像度3440 x 1440 ピクセル
- リフレッシュレート 100Hz
- USB Type-C端子(65W出力可能)搭載
- HDMI端子×2搭載
- 下面にスピーカー搭載
「S3423DWC」はモニターが人気のDellから販売されている34インチの湾曲ワイドモニターです。
80㎝弱と幅の広い表示領域で、2ウインドウ並列させて作業したい時や1画面広く作業したい時にぴったり。
上から見るとこのように湾曲しているため、実際の長さよりも両端が遠く感じにくく、画面に包み込まれているかのような感覚で作業や映像を楽しむことができます。
背面の左側には電源ケーブルと映像入力用のHDMI端子。
右側にはHDMI、USB-C、オーディオ出力端子、SuperSpeed USB、USB-A端子が搭載されています。
USB Type-C端子は映像だけでなく最大65Wの電源供給も可能なので、USB端子1本でMacBookへの電源供給と映像出力が可能です。
現在使っているモニター「BenQ GW2780」の気になっていたところ
今はBenQのGW2780という27インチモニターをMacBookに繋いでPC作業や映像コンテンツを視聴していますが、以下のような気になるところがありました。
- 2ウインドウ並列させると幅が足りないと感じる時がある
- 映像コンテンツの迫力はイマイチ
左にブラウザ、右にスプレッドシートなどの2ウインドウ表示しての作業の場合は、クラムシェルモードのMacBookをオープンにして、Mackbook側にブラウザを表示して作業していましたが「もう少し画面が大きければ見やすいのに」と感じることは度々ありました。
設置前と設置後の比較
こちらが27インチから34インチに変更した際のビフォーアフターです。
以前はMacBookに比べると27インチでも大きく感じましたが、34インチと比べてみるとかなり印象は違いますね。
「俺が主役だ」と言わんばかりにモニターの存在感が出て、とりあえず所有欲が満たされます。
下面にスピーカーが搭載されているので、外付けスピーカーを接続しなくても音楽や映像を楽しめます。(音質はそれなりなので、こだわりたい人は外付け推奨)
では、実際に湾曲ワイドモニターを使ってみてどうなのかをメリット・デメリットで解説していきます。
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使ってわかった湾曲ワイドモニターのメリット
①画面に包み込まれるような没入感
湾曲ワイドモニターに変えて一番の違いとして感じたのは、映画コンテンツを視聴する時の没入感と迫力です。
映画館並みの大画面で映像を楽しめる上に、湾曲しているので、視野いっぱいを映像が包み込むような感覚があります。
ヘッドフォンをつければ完全に映像と音楽に入り込めるので、映画館より没入感はすごいかも。
②ストレートモニターより端までの距離が近い
モニターが湾曲することで、図のように中央部分と両端部分の距離差を緩和してくれます。
それによって、モニターが大きくて端の方が見にくいというストレスを軽減してくれます。
焦点距離の調整幅が少ないことは、目の疲れも軽減してくれるので、長時間の作業にも向いています。
③2ウインドウ作業や表計算でのストレスがない
34インチの大画面によって、2ウインドウ並列させてもストレスなく作業をすることができました。
27インチの時もできなくはないのですが、1ウインドウの表示領域がノートPCの画面より狭くなるのが気になるポイントでした。
ブラウザで公式情報を見ながらブログやスプレッドシートにまとめていく、Zoom画面と画面共有中のブラウザを並列させて相手の反応を見ながら説明していくなどのシーンでとても便利です。
④画面反射を抑えることができる
画面が湾曲していることで、光の反射を低減させることができます。
映画を見たいのに、室内照明や窓からの光が反射してしまって画面に映り込んでいるというストレスが減りました。
使ってわかった湾曲ワイドモニターのデメリット
①34インチは目線の移動・マウスの移動が疲れる
これは湾曲ディスプレイのデメリットというよりもワイドモニターのデメリットかもしれませんが、34インチもあると同時に見える画角(視野角)に画面が収まらないので、目線を移動させたり首を回したりしないと画面の端まで見ることができません。
だからと言って、画面を遠くにしては画面を大きくしている意味がないので、目線移動を考えると29インチくらいが疲れにくいのかもしれません。
また、目線の移動と同時にマウスカーソルの移動距離も多くなってしまうので、カーソルの移動速度をMAXにすることをお勧めします。
通常速度だと端から端までの移動がストレスになること必至です。
②人によっては酔う可能性がある
画面が湾曲していることで、通常まっすぐな線や映像が歪んで見えます。
これは慣れの部分もあるかと思いますが、最初少し気持ち悪さを感じました。
水平や垂直がとれていない写真をみると人は違和感を感じるそうなので、無意識にそれが酔いにつながっているのかもしれません。
また、正確な水平垂直が求められるデザイン作業や写真編集、正確な位置関係が求められるFPS(シューティング)ゲームで使用する場合は、若干のやりづらさや不正確さが出てしまう可能性があります。
とはいえ、アマチュアレベルならそんなに影響が出るレベルではないです。
③世の中にはワイドモニター非対応サイズの動画が多い
画像のように世の中にある動画コンテンツはワイドモニターに合わせて制作されていないので、YouTubeやVODのアニメやドラマを再生すると、全画面になりません。
映画は映画館のサイズに合わせてあるので、ワイドモニターでも全画面で映像を楽しむことができますが、アニメやドラマは両サイドが黒くなってしまうことを了承の上購入することをお勧めします。
④2画面並列させる時の手間がある
1画面で2ウインドウ並列させて作業できるのはとても便利なのですが、その並列環境にするためのワンアクションが少し手間です。
2ウインドウの最大化を解除した状態で、最大化のマークにカーソルを合わせて「ウインドウを画面左側にタイル表示」を選択して、右側のウインドウを選択するというアクションです。
デュアルモニターであれば、それぞれのモニターにウインドウを移動させて、両方を最大化すればよかったので、それに比べると煩雑に感じます。
画面並列をショートカットキーで指示できる「Magnet」「Rectangle」などのアプリを入れれば、ワンアクションで対応できますが、セキュリティの厳しい会社のPCに入れることができないという人は諦めざるを得ません。
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S3423DWCはVESA規格に対応しているのか?
結論:VESA規格に対応しているのでモニターアームに設置可能
S3423DWCはVESA規格(モニターアーム設置の王道規格)に対応しているので、エルゴトロンなどのモニターアームに設置することができます。
モニターアームに設置するとこのような感じになります。
標準のスタンドは、モニター下のスペースが占領されるので、ゴチャゴチャした印象になりますが、モニターアームにすればかなりスッキリします。
付属スタンドでは高さが足りない感じがする
付属のスタンドで作業をしている風景ですが、これがMAXの高さです。
目線を真正面にしたい私としては、少し物足りない感じがあります。
スタンドの裏側はこんな感じでスタイリッシュではあるものの、スタンド足とケーブルが気になるところ。
VESAマウントに取り付ける方法
エルゴトロンなどのVESA規格モニターアームに取り付ける方法を解説していきます。
まずはスタンドを取り外す時はマウント下にあるスイッチを押しながらスタンドを外していきます。
そうするとVESAマウントの穴が現れます。
VESAマウントにはネジが止まっているので、ドライバーで外していきます。
エルゴトロンのLXの場合は、手で回せるネジになっているので、マウントをセットして回すだけ。
モニターが大きく重たいので、この時に落とさないように注意しましょう。
片手でモニターを支えられない人は、誰かにサポートしてもらった方がいいです。
モニターの重さが10.24kgなので、27インチモニターを支えている力では支えきれません。
なので、モニターアームの調節ネジを六角で締めて調整していきます。
結論としては、エルゴトロンのXLで支えることができました。
湾曲モニターにWEBカメラやモニターライトは設置できるのか?
結論:設置できたけど、マウントの種類次第。
モニターの上にモニターライトやWEBカメラを設置したいと考えている人のための解説です。
S3423DWCでも、以前使っていたモニターライトとWEBカメラは、問題なく設置することができました。
湾曲してはいますが、モニターライトに干渉するほどではないので、モニターライトの使用も問題なしです。
モニター背面が丸みを帯びているので、挟み込むタイプのモニターライトやWEBカメラだと設置が難しいかもしれません。
私のモニターライト(Quntis製品)は背面側に重りがあるタイプのラウンド形状対応のマウントでしたので問題なしでした。
ラウンド形状のモニターでも対応しているモニターライトやWEBカメラかどうが確認の上、使用することをお勧めします。
まとめ|作業しやすいけど、用途に合わせたサイズ選びが大切
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はDellのS3423DWCという34インチ湾曲ワイドモニターをデスクに設置してみて感じたメリット・デメリットをご紹介しました。
作業領域は広々としながらも、大きさの割に目線の移動や焦点調整の負荷が少ないので、ワイドモニターを使用するなら湾曲モニターはとても使いやすく便利に感じました。
特に2ウインドウ並列させての作業はとても快適です。
とはいえ、湾曲することで精度が落ちてしまう作業(デザインや写真編集)や画面が大き過ぎることで疲れてしまうというケースもありますので、使用する環境や作業内容に合うものかどうかはよく考えることをお勧めします。
この記事が湾曲ワイドモニターの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
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