この記事では、Macで画面収録する際にPC内で流れる内部音声が収録できないという問題を解決するための記事です。
Macの標準搭載されている画面録画機能(⌘+Shift+5)では、映像を録画できるものの、WEB会議等の音声まで収録することができません。
そんな問題を解決するために調べていて見つけた「RecExperts(レックエキスパーツ)」というアプリを使ってみた感想をご紹介します。
この記事がMacで内部音声付きの画面録画をしたいという方の参考になれば幸いです。
※この記事はEaseUSさんからお試しライセンスをいただいて作成しておりますが、読者の方がアプリをダウンロード・購入した際のマージン等は一切いただいておりません。
Macの画面収録は内部音声の収録ができない
Macには画面録画の機能が搭載されています。
「⌘+Shift+5」を同時に押すショートカットキーで上の画面のように全画面または選択画面の録画をすることができます。
ただし、このMacの画面録画では、PCの内部で発生している音声と一緒に画面録画することができません。
「オプション」からマイクの設定を見ても、接続されている外部マイクやイヤホン、Mac本体のマイクからしか音声を拾うことができず「画面の映像+マイクで収録した音(声)」という形でしか録画することができません。
この場合、画面の操作方法を説明したり、映像に解説を入れたい時ならいいのですが、映像から流れている音声も一緒に動画とすることができません。
何かいい方法はないかと考えていたところにEaseUSさんからこんな提案をいただきました。
参考:[無料3選] Macで画面と音声を記録する方法
https://recorder.easeus.com/jp/screen-recording-tips/mac-screen-recorder.html
この記事では、Macで内部音声と合わせて画面録画をする方法が解説されており、その中で「RecExperts」という編集やGifの作成もできる画面録画アプリが紹介されていました。
無料で使えるフリープランもあるとのことでしたので、早速自分のPC環境で使ってみました。
EaseUS「RecExperts」なら内部音声ありの画面録画ができる
「RecExperts」とは?
EaseUSというソフトウェアメーカーが提供する「RecExperts(レックエキスパーツ)」というアプリは、画面録画・音声収録に特化したスクリーンレコーダーです。
この記事はMacの画面収録における課題にフォーカスしていますが、Macだけでなく、Windowsにも対応しています。
使用感や基本機能に関しては、無料でお試しすることができます。
「RecExperts」の機能と特徴
- PC内の音声付きでの画面録画(WEB会議や動画の録画も可能)
- 動画形式を指定して録画が可能(MP4・MOV・AVIなど)
- フレームレート(秒あたりのコマ数)を最大60FPSまで指定できる
- GIFアニメの録画・書き出し
- WEBカメラと画面でピクチャーインピクチャー動画の一発作成
- 音声の抽出(MP3・WAV・WMA・OGG・FLACなど)
- 不要な前後をカット編集
- 開始/終了タイトルの差し込み編集
※無料プランでは非対応の機能も含まれます。
このように、画面録画録音に特化したアプリなので、かなり細かな機能や設定が盛り込まれています。
自分が主催者でないWEB会議をサクッと録画したい時、GIFアニメを使って操作マニュアルを作成したい時、操作案内動画やプレゼン動画を作成したい時など、さまざまなビジネスシーンで活用できるアプリになっています。
簡単な編集もできて、掲載媒体に合わせたデータ形式の変更も不要だと、収録したらすぐに使えるのが嬉しいですね。
EaseUS「RecExperts」の使い方
Mac APP Storeのダウンロードはこちら
https://apps.apple.com/jp/app/screen-recorder-easeus/id1581903884
上記URLからアプリのダウンロードが完了したら、案内に従って初期設定をしていきます。
ダウンロード&インストールが完了すると、MacのDock一覧(アイコンが並ぶところ)にRecexpertsのオレンジのアイコンが追加されます。
アイコンをクリックすると、デスクトップ中央に操作画面が現れます。
操作画面が現れたら、左にある4つのレコーディングモードから1つを選択します。
- フルスクリーン:見えているPC画面全体を録画・録音
- エリア:選択した範囲内のみ録画・録音
- オーディオ:PC内の音声のみ収録(外部音声も収録可能)
- ウェブカメラ:ウェブカメラに映る自分の映像・音声を収録
設定(右)や外部音声・WEBカメラ(下)の設定確認をしたら「REC」を押すだけで収録が開始されます。
5秒のカウントが始まりますので、その間に録画したい画面に切り替えましょう。(遅れても後からカット可能)
録画の開始/停止、中止/再開、スクリーンショットは設定画面から任意のキー割り当てもできます。
録画の終了はデスクトップに戻って■(停止)を押すだけ。
自動で録画データが保存されます。
収録データは、前後の余分な箇所を切り落としたり、音声抽出、スクリーンショット書き出し、オープニングタイトルやクロージングタイトルを入れたりすることも可能です。
※カットや音声抽出はPRO(有料プラン)限定機能です。
EaseUS「RecExperts」はリモートワークのこんな時にも使える
①WEB会議の大切な部分だけ録画
最近のWEB会議ツールには録画機能が搭載されていますが、以下のようなケースってありませんか?
- 主催者しか録画開始ができる権限がないのでお願いしづらい。
- 全体を録画すると後から確認が大変だから、部分部分を録画したい。
- インタビューや面談で録画承認がいくと相手に緊張させてしまう。
こんな時、Mac標準の画面収録では会議の音声まで収録することはできませんが、「RecExperts」があれば、相手の許可がなくてもサッと録画することができます。
大切な説明を記録しておきたい時に起動してすぐに使えるのは助かります。
参考:【2023】Windows/MacでZoom会議を許可なし画面録画する方法
https://recorder.easeus.com/jp/screen-recording-tips/how-to-record-a-zoom-meeting.html
余談ですが、許可なく録音録画する行為自体は違法ではないそうです。(参考)
ただし、モラル的な面で承認を得るのが良いのと、勝手に録画して万が一データが漏洩した場合、プライバシーの侵害にあたる可能性があるとのことで、データの管理には特に注意が必要です。
②GIFを使ったマニュアル作成も簡単に
GIF(Graphics Interchange Format)とは、簡単なアニメーション表示のできる画像ファイルフォーマットです。
データ上は動画ではなく画像なので、気軽にWordやPowerpoint、メール本文などに差し込むことができます。
マニュアルを作成したり、クライアントに説明文章を送る際に、「文章だけでは説明しにくいけど、動画を載せると重くなってしまう。」そんな時にGIFアニメの解説を入れるだけでとても親切な印象になります。
ちなみに「RecExperts」でのGifアニメの作り方は、設定画面の「出力格式」からGIFを選ぶだけ。
あとは通常の録画と同様にRecを押して操作するだけです。
③ピクチャーインピクチャーのマニュアル・プレゼン動画を編集なしで作成
ピクチャーインピクチャー(以下PIP)とは、動画の中にさらに動画ウインドウのあるものをさします。
メインの画面は操作画面やプレゼン資料、画面の隅には話し手が映っている、ゲーム実況やウェビナーによくあるスタイルです。
操作説明の動画やプレゼン動画などにPIP形式の動画は活躍します。
通常の操作画面やプレゼン資料だけの説明動画では寂しく単調になりがちですが、話し手の映像を入れることで飽きず印象的な動画にすることができます。
ただ、通常PIP動画を作ろうとすると以下の工程が必要になります。
- 操作画面やプレゼンテーション動画を録画する
- 話し手のスピーチ動画・音声を収録する
- 全てのデータを編集ソフトで編集して合体させる
工程としてはシンプルで難しいものではないのですが、もっと手軽に時間をかけずにPIP動画を作成したい。
そんな時に「RecExperts」なら1回の収録で全てを完了させることができます。
ピクチャーインピクチャー動画の作成は、操作画面の「ウェブカメラ」からカメラを選択して、右上のスイッチをON(オレンジ)にしてOKを押すだけ。
あとは通常通り録画開始して、操作やプレゼンテーションをするだけです。
機能はシンプルだけど仕事の質と効率をちょっと上げてくれる
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、Macで内部音声付きの画面録画をする方法ということでEaseUSの「RecExperts」というアプリを使ってみた感想をご紹介しました。
機能はシンプルで直感的に操作できる使いやすさがありながらも、データ形式や簡単な編集、ピクチャーインピクチャー動画の一発作成など、かゆいところに手が届いたアプリ。
WEB会議などのちょっとした録画だけでなく、業務のマニュアル作成やプレゼン動画まで様々なシーンで使うことができると感じました!
無料プランもあるので、使用感や操作性が気になるという方は一度使ってみてはいかがでしょうか?