リモートワークが当たり前となった今、オンライン会議や打ち合わせにおいて、質の高い映像を提供できるWEBカメラは欠かせないアイテムです。
今回は、在宅ワークに最適なWEBカメラを探している方にぴったりの「NearStream V08AF」をレビューします。
画角調整による狭角(最小45°)・広角撮影(最大95%)が可能で、4Kの高画質映像を提供するこのカメラは、コンパクトながらも機能性抜群です。
特に、狭いデスクスペースでも邪魔にならないサイズ感と、リモートワークや会議室での使用を想定した幅広い画角調整機能が魅力です。
この記事では、NearStream V08AFの特徴や実際に使用した感想、映像のクオリティなど、詳しくレビューしていきます。
- 高解像度&ヌルヌルの映像で印象アップ
- 画角調整で利用シーンにベストフィット
- コンパクトで無駄のないデザイン
- 色温度調整ができない(若干青い?)
- 上下の角度調整がしにくい
※この記事は筆者が自腹で購入してレビューしておりますが、記事内にはAmazonアソシエイトリンクを含みますので、当ブログを応援してくださる方以外はリンクをクリックしないようにしてください。
NearStream V08AFとは?
V08AFの特徴とカタログスペック
- 4K対応の高解像度
- 最大60fpsのヌルヌル映像
- 持ち運びもできるコンパクトボディ
- 在宅から会議室利用もできる画角調整機能
- オートフレーミング機能搭載
- 縦動画の撮影も可能
- 下を向けて手元の撮影も可能
V08AFはNearStreamというブランドのWEBカメラです。
Amazonの参考価格としては、9,980円と少し高価格帯のWEBカメラですが、解像度は最大4K、フレームレートは最大60fps(1080P時)の高画質。
加えて、画角調整機能やオードフレーミング機能、縦動画や手元撮影などにも対応しており、普通のWEBカメラじゃ少し物足りないというユーザーの要望に応えてくれるアイテムです。
カタログスペックはこんな感じです
型番 | V0-8-AF |
参考価格(Amazon) | 9,980円(税込) |
サイズ | 縦6.0 × 幅4.2 × 奥行き4.3 cm |
重さ | 95g |
カラーバリエーション | ブラックのみ |
解像度 | 4Kまたは1080P |
有効画素数 | 800万画素 |
フレームレート | 30fpsまたは60fps |
画角 | 45°・60°・75°・95° |
対応OS | Windows/Mac/Linux/Chrome |
接続端子 | USB Type-A |
同梱物や取扱説明書について
箱の中には、本体と取り扱い説明書的なカードが同梱されています。
説明書は結構分厚いのですが、日本語のページは1ページのみ。
説明書というよりは仕様説明で、これを読んでも使い方はわかりません。
繋げばすぐに使えるので必要はないですが、画角調整や色味調整などに使うアプリの案内がないのは少し不親切に感じました。(公式サイトを見たら簡単にダウンロードできました)
外観チェック(サイズ・質感・接続端子)
サイズは縦6.0 × 幅4.2 × 奥行き4.3 cmと非常にコンパクト。
片手で握れるほどのサイズ感なので、ガジェットポーチに入れて持ち歩くことも可能。(しないけど)
前使っていたWEBカメラと比べるとこんなにもサイズの差があり、デスクがかなりスッキリした印象になります。
カラーはブラックとのことですが、Ankerの充電器に使われるような少し濃いめのグレーにシルバーと印象的な黄緑色のラインが入っています。
マットなカラーリングなので、チープなプラスチック感はありません。
レンズ下には白いLEDがあり撮影中は点灯します。
接続端子はUSB Type-A(2.0)でケーブルの長さは約140cmとなっています。
デスクに設置してみた感想
安定感高くどんなモニター上でも安心感がある
非常にコンパクトで95gと軽量なので、グラつくことなく簡単に設置することができます。
マウントは前面・上部・背面の3点でモニターを支えるタイプで、設置面にはシリコン系のグリップがついている。
背面が斜めのモニターでも問題はなさそう。
バネで挟み込むようなクリップ式ではないので、持ち上げれば簡単に取れますが、デスクを揺らしたくらいではビクともしません。
コンパクトなので、デスクの上でも目立たないのがいいですね。
縦の角度調節が少し気になるポイント
角度調節は縦と横で調整方法が異なります。
横方向の角度調節は首部分が回転するので直感的に操作することができます。(全く問題なし)
縦方向の角度調節については、台座部分が持ち上がるタイプになっています。
この調節具が少し緩いので、ちょうどいい角度に持ち上げても、自重で少し戻ってしまいます。
手元撮影ができるようにこの持ち上げる式の角度調節になっているかと思いますが、基本的な微調節がしにくいのはデメリットに感じました。
撮影した映像の画質をレビュー(解像度・フレームレート・色味)
4K/30fps・1080P/60fpsの高画質映像
4K対応の高画質なので、非常に鮮明な映像を届けることが可能です。
画素数については4Kと1080Pとあり、この切り替え基準は不明、アプリで切り替えることもできません。
4Kの時のフレームレートはテレビと同じ30fps、1080Pの時は60fpsになります。
解像度を簡単に説明すると、映像が何個の点(ピクセル)の集合体でできているかの値です。より多くの点でできている映像ほどきめ細かな映像であり高画質と言われます。解像度の高い映像は大きなモニターで表示したり、拡大しても綺麗に見えますが、データサイズは大きくなります。
- 4K:3,840×2,160px
- FHD:1920×1080px
- HD:1280×720px
WEB会議用途であればFHDでも充分です。
ただし、明るさ補正は自動となっているので、暗い室内で撮影すると明るくするために画質が粗くなります。見た目の印象を良くしたい時の使用は照明を使うなどすることをおすすめします。(どのWEBカメラでも同じ)
フレームレートとは、1秒間の映像が何枚の画像で構成されているのかを示す値で、fpsで表現されます。この数値が高いほどデータサイズが大きくなりますが、ヌルヌル滑らかな映像になり、スローモーションにも対応できるようになります。
- 24fps:映画でよく使われる残像感と躍動感のある映像
- 30fps:テレビで使われる映像
- 60fps:ヌルヌルで30fpsでの1/2スローにも対応
- 120fps:30fpsで1/4スローにも対応
WEB会議なら30fpsで充分ですねー
4Kと1080Pは使用アプリに合わせて自動切り替え
NearStream V08AFは4K(30fps)と1080P(60fps)に対応しています。
これはカメラ側で選ぶことはできず、Zoomなどのストリーミングツールによって自動で切り替えられるとのことです。
以下はメーカーに「4Kと1080Pはどのように切り替わりますか?」と問い合わせた回答ですので参考にしてください。
4Kと1080Pの切り替えはストリーミングソフトのリクエストに基づいて自動で行われます。 ご利用の各種類のアプリのビデオストリームをご設定いただければ、4Kと1080Pは自動で切り替えます。 例えば、zoomの場合、4Kのビデオストリームがサポートされていないため、自動で1080Pに切り替えます。 PotPlayerの場合、4Kで設定すれば、4Kのビデオストリームを受信できます。
若干青みがかっているのが気になるポイント
とても鮮明な映像であるのですが、ご覧いただいたように映像が少し青みがかっているのが気になりました。
Google meetでもZoomでも同様なので、WEB会議ツール依存の原因ではなく、部屋のシーリングライトの色味を素直に影響を受けているようです。
NearStreamの専用アプリには彩度・輝度・コントラスト・色相の調節機能はあるのですが、色温度の調節はできません。
メーカーに「色温度は調節できますか?」と質問したところ以下の回答でした。
色温度の調整について、現在色温度の調整オプションはありませんが、Nearsyncソフトには「色相」を調整できる機能があり、色温度とは異なりますが、ある程度の色調を調整できます。お客様のお手数をおかけしますが、お試しいただければ幸いでございます。
色温度も色相も色味調整のポイントですが、色相は緑⇆ピンク、色温度は青⇆オレンジの色調整なので全く別軸。全く代案にはなりませんね。
広角・狭角の画角調整をレビュー
画角調整はNearStreamのアプリ(無料)で可能
NearStream V08AFは専用アプリを使うことで画角調節が可能、「45°・60°・75°・95°」の4段階から選ぶことができます。
そのため、在宅ワークで1人WEB会議に参加する時は狭い画角で、会社の会議室で複数名参加するWEB会議の時は広い画角にすることができます。
在宅ワークに高画質のWEBカメラを選んだものの、広角過ぎて周囲が写り過ぎたり、画角が狭く自分がアップ過ぎたり、会議室で全員が写らないことがあるので、その悩みを解決してくれる機能です。
外部モニターの上にセットした際の映像をご紹介していきます
リモートワークに便利な狭角(45°・60°・75°)
45°は最もアップになる画角、被写体の表情をしっかりと見せたい時、周囲をあまり映したくない時におすすめです。
60°は1人がWEB会議するのにちょうどいい画角、私は基本この画角でWEB会議をしています。
75°は2名参加やボディーランゲージを大きめに使う時にちょうどいい画角、弾いてみた動画を撮る時にも良さそう。
会議室のグループ参加に便利な広角(95°)
会社の会議室において複数名でWEB会議に参加する時に便利な画角です。
ほぼ正面は一通り撮影できるので、横長の会議室でもある程度対応できそうです。
オートフレーミング機能
オートフレーミング機能とは、被写体を認識して、ちょうどいい画角に調節してくれる機能です。
被写体が画面の隅にいたとしても追尾、被写体を中心にクローズアップしてくれます。
オートフレーミング機能をオンにしている時は画角を選ぶことができませんが、体感45°か60°にフレーミングされている感じです。
被写体の認識は3-5秒くらいかかるので、リアルタイムで追いかけるというよりも、被写体が動いてから落ち着いたタイミングでフレーミングしてくれるといった感じです。
常に追従するわけではないので、見ている人が酔うような不快な印象は与えません。
オートフォーカス・手元撮影についてのレビュー
クイックなオートフォーカス性能
AF(オートフォーカス)機能があり、ピント調節は非常に早いです。
急に前後に大きく体を動かしても1秒くらいラグを感じる程度、YouTuberがよくやるカメラに持っているものを見せるポーズをしてもすぐにピントが合ってくれます。
カメラから10cmくらいの距離でもピントが合うので、商品紹介などの動画でも問題なく使えます。
AFは解除して焦点固定できるのですが、焦点距離を指定できないので、存在意義がよくわかりません。
ノートパソコンに設置してセットポジションで構えた時くらいの距離でピントが合いますので、デスクトップ利用には使えませんでした。
角度調節で手元撮影とプライバシー保護
モニター上にカメラをマウントした状態でカメラを下に向けると物理的に写らないようにできるので、プライバシー保護になるとのこと。(レンズ下のLED点灯によって撮影中か判断できます)
ただ、下を向ける時は片手でマウントを動かないように押さえながら動かさないとモニターから外れてしまう。
そして、下を向けると重心が変わって不安定になるので、落とさないように注意が必要。
また、前述したように上下の角度調節が緩いので、一度下に向けると元の位置に戻すのが面倒なので私は下向きにはしないように使っている。
下に向けられるメリットとしては手元の撮影が可能ということもある。
ガジェット紹介やゲーム配信で手元を撮影したいという人にはいいのかもしれない。
アプリで上下反転もできるので、WEB会議中に手元を移しながら手書きのメモやホワイトボードを映して解説するという使い方も可能です。
縦撮影(Vertical Screen)機能を使ってみた感想
YouTubeやTikTokなど、最近は縦動画も流行っているからなのか、縦動画の撮影にも対応している。
物理的にカメラを横にする必要はなく(できない)、アプリ側でVertical Screenを選択するだけで縦撮影に切り替えることができます。
縦横比は16:9になっているので、まさに縦動画SNSをかなり意識しているようです。
Amazonの口コミ・評価をピックアップ
Amazonにある口コミの中から筆者の独断と偏見で良い評価・悪い評価をピックアップしてみました。
良い口コミ・評価
進化したウェブカメラ
4K画質ということで繋いだ時には(スマホの超広角的な)かなり広い画角で撮影できたのですが、驚いたのは、その後(特にソフトが入ってない状態で)、自動で顔を認識し、その位置に拡大フォーカスしてくれたことです。4Kだから拡大しても画質はさほど悪化しないと感じました。そして広い画角を活かし、顔を横に動かすと、また自動で追尾してフォーカスしてくれます。これは配信や自撮り、ウェブ会議などでかなり便利だと思います。カメラの置き位置の調整もさほど気にせずともいいのも利点でしょう。
機能性よい
画質が綺麗なのに加え、スムーズなオートフォーカスや自動追従がなめらかに行われるのは本当にすごいです。こんなコンパクトな本体に高度な機能がたくさんのすぐれたウェブカメラです!
コンパクトサイズで簡単に接続して使えるのが嬉しい商品でした
このWebウェブカメラは4K対応のカメラで広角/狭角切り替え対応レンズ搭載で調整可能な視野角が使い勝手便利なオートフォーカス、そしてノイズキャンセリング機能付きマイク内蔵でした。最近特にZOOMを使う機会が多いのでこの画質良い配信ができるのはかなり役立っています。
悪い口コミ・評価
オートフォーカス、オートズーム
顔認識をしてズームアップしてくれます。便利ではあるのですが、ある大きさ、ある角度、ある位置で固定したい場合、どうしたら良いかわかりません。勝手に動作してしまうので、微妙なところはあります。勝手にズームアウトしてしまい、映したくない部分が勝手に映ってしまうと言うハプニングもあり。
低品質
底部4/1インチネジにバリが有り三脚に取り付け出来ない。製品のクオリティーが低いです。
\ 詳細・口コミはこちら /
まとめ|コンパクトなのに高画質&高機能
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はNearStream V08AFをリモートワーク環境で使用してみて感じたことを紹介していきました。
導入してみてリモートワーク環境が一段と快適になったと実感していますので、価格以上の価値は感じています。
特に、画角調整が便利で画質やオートフォーカスの精度が素晴らしいと感じました。
デザインもシンプルでコンパクトなので、机の上に置いても圧迫感がなく、作業スペースが乱れることはありません。
もちろん、完璧とは言えず、若干の青みがかった映像や縦の角度調節の少なさは気になる点でしたが、それでもこの価格帯で4K映像と細かな画角調整ができるカメラは、なかなか他に見当たらないと思います。
リモートワークで、画角調整や高品質な映像を求めている方、コンパクトなカメラをお探しの方には、間違いなくおすすめできるアイテムです。