この記事では、QCYのワイヤレスヘッドフォン「H3」を使ってみて実際に感じたことをレビューしています。
周囲の騒音量に合わせて最大43dBのノイズキャンセリングを自動でかけてくれるワイヤレスヘッドフォン。
どんなジャンルの音楽もより心地よく聴くことのできる高音質と長時間使用しても疲れにくい装着感の良さが魅力的です。
この記事では「H3」の外観・使用感・音質などのレビューをしながら、購入のメリットや注意点を詳細に解説していきます。
この記事がワイヤレスヘッドフォンの購入参考になれば幸いです。
- 長時間使用もストレスにならないクッション性の高いイヤーパッド
- 聴き疲れしにくく、どんなジャンルも聴きやすいバランスの良い音質
- 環境音に合わせて自動調節してくれるノイズキャンセル機能
- マルチポイント接続は最大2台
- ハイ抜けが少し物足りない(逆に歌モノが良い)
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QCYのヘッドフォン「H3」とは?
QCY「H3」の特徴とカタログスペック
- 40kHzのハイレゾ音質&40mm大口径ドライバー
- 圧迫感の少ない優しい装着感
- 最大‐43dBの自動ノイズキャンセリング機能
- 最大60時間の連続再生
- マットブラックでシンプルなデザイン
音楽や映画に没入したい時に最適な迫力のあるサウンドと周囲の音をシャットダウンする遮音性、長時間の使用もストレスなく使える装着性を兼ね備えたワイヤレスヘッドフォンです。
ノイズキャンセル機能/外音取り込み機能以外にも、有線接続やマルチポイント接続、低遅延のゲーミングモードなど、一通りの機能はしっかりと搭載されています。
中でも特長的なのは、周囲の環境音に合わせて自動でかかり具合を調節してくれるノイズキャンセルモード。それ以外にも4種類のノイズキャンセルモードがあり、使用環境や好みに合わせて最適な音楽体験を提供してくれます。
価格(Amazon) | 6,980円(税込) |
サイズ | 160 × 82 × 197 mm |
重さ | 約260g |
素材 | プラスチック |
カラー | 3色(ブラック/ホワイト/ブルー) |
形式 | オーバーイヤー型(耳を覆う) |
接続方式 | ワイヤレス、有線 |
Bluetooth規格 | 5.3 |
対応コーデック | AAC/SBC |
マルチポイント接続 | 最大2台 |
有線オーディオ端子 | 3.5mm |
ドライバーサイズ | 40mm |
ノイズキャンセリング機能 | あり(最大‐43dB) |
外音取り込み機能 | あり |
連続再生時間 | 最大60時間 |
充電端子 | USB Type-C |
詳細や購入はこちらから
※価格は記事作成時の価格です。
付属品について
付属品は、取扱説明書・充電ケーブル(USB A to C)・有線ケーブル(3.5mm)となっています。
取扱説明書は日本語表記オンリーとなっていて読みやすくて助かります。
最近いろんな言語が入り乱れのものが多いですからね
QCYとはどんなメーカー?どこの国のメーカー?
QCYは、コストパフォーマンスに優れた中国のオーディオメーカーとして知られています。
主に完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を中心に製品を展開しており、手頃な価格ながら高音質を実現しています。
デザインも洗練されており、より高価なブランドに引けを取らない外観が特徴です。
Bluetooth接続の安定性や防水性能にも優れ、日常使いに適した製品が多いのも魅力です。
音質にこだわりつつも、初心者でも扱いやすい製品ラインナップが豊富なので、オーディオ入門機としておすすめできるブランドといえるでしょう。
ちなみにQCYはQUALITY(品質)・CREATIVE(創造)・YOU(あなた)を表しているそうな。
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外観をレビュー(デザイン・質感・サイズ・重さ)
マットブラックでシンプルなデザイン
オールブラックのシンプルなデザイン、軽量プラスチックでありながら安っぽさを感じさせないマットな質感になっています。
ロゴはスピーカー部分上部に艶ありブラックで小さく刻印されており、主張が小さい。
某公共放送を思い出すロゴ、大きいよりこのくらいのサイズがファッション的にいい気がする。
イヤーパッドはオーバーイヤー型なので大きく、耳をしっかりと覆ってくれます。
かなり柔らかいフェイクレザーに覆われた低反発系のクッションになっています。
LRはスピーカー部分にオレンジで印字されているのでわかりやすい。
ヘッドバンドの延長部分は表面がシルバーになっていて7段階でサイズ調整が可能。
シルバー部分の内側は厚さ5mmほどのアイアン素材?が添えられていて、簡単に折れたり曲がったりしないような耐久性を感じられます。
頭頂部に当たる部分にもイヤーパッド同様のフェイクレザーのクッションがあります。
イヤーパッドよりもクッションの反発性が高い気がする。(だからといって何というわけでもない)
約260gと軽量でコンパクト
一般的なヘッドフォンの重さは250〜300g程度ということで、H3の重さ260gは平均的。
大きめに設計されているオーバーイヤー型の中では軽量な部類なのではないでしょうか。
持っているワイヤレスヘッドフォンと比べてみても同等くらいでした。
スピーカー部分はフラットになるタイプなので、カバンの側面に引っ掛けたり、この状態でカバンに入れて持ち歩くこともできなくはなさそう。(しないけど)
一応、三つ折りにして丸めて持ち歩くこともできます。(しないけど)
ヘッドフォン持ち歩いてイキりたい民のニーズには答えられていると思う。
使用感をレビュー(装着感・操作性・機能性)
密封性は高いのに圧着感を感じにくい柔らかいクッション
H3はオーバーイヤー型なので、完全に耳を覆ってくれる。
そのため、遮音性が高く、長時間使用しても耳が痛くなりにくい。
ヘッドフォンは持ち歩きや手軽さよりも音への没入感と長時間使用しやすいかが最も大切だと思っているので、この部分に対してH3はとても高評価だ。
イヤーパッドはとても柔らかく肌触りの良いフェイクレザーになっていて、クッションも低反発なので、映画を見ても耳が痛くなることは一切ない。
ヘッドバンドの側圧も強くないので頭が痛くなることもないし、通気性がいいので普通のヘッドフォンよりも蒸れを感じにくい気がする。(ここはあくまでヘッドフォンの中での話)
頭頂部もしっかりとしたクッション性があるので問題なし。
結構ここのクッションは雑になっているヘッドフォンが多く、頭が痛くなりがちなのでGOOD。
ボタンや接続端子は右側に集約
ボタン類は全て右側に集約されているので「このボタンどっちだっけ?」になりにくい。
装着した時に一番操作しやすい親指部分に「電源/ペアリング」のボタン、その前側にボリュームボタンが搭載されている。
最も使用頻度の高いボタンがちょうどいい位置にあるのはとても親切な設計。
ちなみに電源ボタンを2回押すと低遅延のゲームモードになり、3回押すと音声アシスタントが起動する。
曲の操作は、電源ボタンで再生/停止、ボリュームボタンの1秒長押しで曲送り/曲戻しとなっている。
ボリュームボタンの隣には、有線端子(3.5mm)・充電端子(USB-C)・ANCの3つが並ぶ。
「電源/ペアリング」のボタンと「ANC」のボタンって間違えやすいので、それが両端になっているのはありがたい。
ANCボタンは、ノイズキャンON・ノイヤキャンOFF・外音取り込みという一般的な切り替わり方法です。
最大2台のマルチペアリングもスムーズ
マルチペアリングできるのは最大2つのデバイス。
できれば、仕事用PC・個人PC・スマホと3台使えたら良かったのだが、それは難しいようだ。
肝心のペアリング精度については全く問題なし。
PCで再生している途中にスマホ側でYouTubeを流したらすぐにスマホ側の音声が切り替わるので、ストレスを感じることはないでしょう。
音質をレビュー(音質・適した音楽・ノイズキャンセリング)
※iPhoneでSpotify(EQフラット)、MacでiMusic/YouTube/Amazon Primeを再生した感想です。
音質の特徴:しっかり低音も出て、映画も音楽も万能で楽しめるバランス系
音の特徴としては、映画やYouTubeなどのコンテンツ系でも音楽でも万能に楽しめるヘッドフォンであると感じました。
いい意味で癖のない音なので、コンテンツをそのままに楽しむことができ、長時間の試聴も疲れにくいでしょう。
気になる点で言えば、若干高音より中低音に寄った音作りをされている印象で、ハイの抜けが少しイマイチに感じることがあります。(これが長時間聞いても疲れない理由とも言えます)
音の定位はすごくクッキリわかるようになっているので、どの音楽を聞いても音ひとつひとつが喧嘩せずに楽しめます。(バンド系は聞いていてすごく楽しい)
向いている音楽はEDMや歌モノ、ラウド系はハイの抜けが物足りない
全体的に中低音がしっかり出る音作りなので、EDMを聞けばまるでクラブにいるような迫力と臨場感を感じることができます。
また、人の声の音域がしっかりと前に出てくる感じがするので、アコースティック系やアカペラ系の音数少なめの音楽を聴けば、涙腺に直接働きかけてくるような体験ができます。(秦基博とかUruとか聞いたら泣きます)
逆に、メタルとかハードコア系のバンドサウンドは物足りなさを感じました。
全体的に音が低音寄りでハイ抜けが少し足りず、全体的にこもった印象に感じます。
シンバルやギターのジャカジャカした部分がもう少し出るといいなといった印象です。(ドンシャリのシャリが足りないです)
この辺はエイジングとデバイス側のEQで若干調整できるレベルかと思います。
最大-43dBのノイズキャンセルはとてもナチュラルで必要十分
周囲の環境に合わせて自動でかかり具合を調節してくれるノイズキャンセリングを搭載している本機。
最大-43dBとしっかりしたノイズキャンセルを搭載していますので、室内のノイズ(エアコン・扇風機)はほとんど聞こえないレベルに打ち消してくれます。
無音状態でもうっすら扇風機やキータイピングの音がするレベルなので、効きはかなりしっかりしていると思います。
ノイズキャンセル機能をオンオフしてみても、音質に差はほとんど感じられないので、カジュアルユースなら音質劣化の心配ないでしょう。
ちなみに、有線接続の場合はノイズキャンセル機能は使えませんのでご注意を。
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使って感じたメリットとデメリット
使って感じたH3の買うべき理由3選「これが重要なら買い!」
①長時間使っても疲れない装着感と音質
このヘッドフォンを一言で言うと「とても装着感がいい」という点に尽きます。
イヤーパッドの柔らかさと通気性、ヘッドバンドの側圧のやさしさ、耳疲れしない丸っこい音質。
これら全ての要素が「長時間使用しても疲れない」という点に集客されていると感じました。
映画や作業用BGMの視聴用にヘッドフォンを探している人にはおすすめです。
②EDMや歌モノにぴったりな聴き心地の良い音質
全体的に中低音寄りの音質になっているので、クラブのような臨場感が欲しいEDMやヴォーカルの声が抜けるような歌モノにピッタリな音質です。
臨場感はありつつも耳障りな高音はないので、長時間の試聴も疲れずに楽しめます。
音の定位もしっかり分離しているので、そんなに音量を上げなくてもひとつひとつの音がしっかり鳴っている印象を受けました。
③シンプルで無駄のないデザイン
マットブラックで統一された無駄のない形状は、飽きが来ないデザインになっています。
ヘッドフォンハンガーに吊るしたり、首やカバンにかけて持ち歩いたりする際もインテリア性・ファッション性を損なうことなくマッチしてくれるでしょう。
メーカーロゴが主張しないのもいいですね。
使って感じたH3の注意点3選「これが気になるなら要検討!」
①マルチポイント接続が最大2台
マルチポイント接続が最大2台までなので、使用デバイスが3台以上ある人は要注意です。
とは言っても、一般的なヘッドフォンは2台までというのが多いですし、ペアリングする時も過去にペアリングしたことのあるデバイスならすぐに接続できるので、気にするほどでもないです。
②メタルやハードコアのハイ抜けがイマイチ
中低音寄りで丸みのある音作りでEDMや歌モノにピッタリである反面、シンバルやギターのジャカジャガした高音の抜けに物足りなさを感じるので、少しこもった印象に聴こえます。
EQ設定や使っていく中でエイジングされることで変わる程度のレベルではあるのですが、ラウド系をメインに聴くという人は要注意です。
③有線でノイズキャンセリングできない
ノイキャン付きワイヤレスヘッドフォンでよくある点ではあるのですが、こちらのヘッドフォンも有線接続時はノイズキャンセル機能を使うことができません。
有線接続を高頻度で使用する人は、その点承知の上で購入することをオススメします。
まとめ|付け心地がいいので動画試聴用のヘッドフォンに確定
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はQCYの「H3」というワイヤレスヘッドフォンをレビューしていきました。
音質は好みが分かれそうな部分はありますが、低音がしっかり出る点や定位に関しては文句なく、聴き心地の良い音質のヘッドフォンでした。
装着感が優しく、長時間使用にピッタリなので、映画やドラマ、YouTubeなどの動画視聴用のヘッドフォンとして愛用していきたいと思います。
この記事がワイヤレスヘッドフォンの購入参考になれば幸いです。
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