この記事では、ARグラス「Rokid Max」の拡張デバイスである「Rokid Station(ロキッドステーション)」のレビューをしています。
Rokid Maxの購入を考えているんだけど、拡張デバイスも一緒に買った方がいいのかな?これがあると何ができるの?
拡張デバイスの購入も視野に入れてRokid MaxかXREAL air 2か検討したいんだけど、XREALの拡張デバイス「XREAL Beam」とは何が違うのかな?
そんな方に、Rokid StationとXREAL Beamを両方使用している私が解説していきます!
今回Rokidさんから製品提供をいただきましたので、実際に使ってみた感想や競合であるXREALシリーズ(XREAL air/XREAL air 2/XREAL air 2 Pro)の拡張デバイスである「XREAL Beam」との使用比較をしていきたいと思います。
この記事がRokid Station購入の参考になれば幸いです。
- どこでも動画コンテンツを楽しめる
- 大容量バッテリーで最大5時間使用できる
- 音楽・WEB会議・ゲームなどのアプリもインストールできる
- Netflixに対応していない
- ケーブルの差し替えが面倒
- 画面固定やサイドビュー設定ができない
※この記事は製品提供をいただいており、アフィリエイトリンクを含みます。
Rokid Stationとは(特徴・スペック)
Rokid StationはARグラスRokid Maxの拡張デバイス
Rokid StationはARグラス「Rokid Max」に接続して使う拡張デバイスです。
このデバイスを接続することで、以下のような使い方が可能になります。
- デバイスなしでRokid Stationが使える(持ち運び快適)
- Prime Video、Disney+、YouTubeなどのアプリが使える
- Chromecastでミラーリングできる
簡単にいうと「これ一つあれば、どこでもAR体験ができる」ということです。
Rokid Stationのカタログスペック
単体価格 | 29,800円 |
サイズ | 縦128.2×横59.1×厚さ19.5 mm |
重さ | 148.3g |
カラー | 1色(スペースブルー) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
充電端子 | USB Type-C(18W対応) |
映像出力端子 | Micro HDMI |
連続駆動時間 | 最大5時間 |
スタンバイ駆動時間 | 最大7日間 |
OS | Android TV(Android12) |
CPU | 64ビット 4コア ARM |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
無線接続 | Wi-Fi 5、Bluetooth5.0 |
無線ミラーリング | Chromecastミラーリング対応 |
Rokid Stationでできること
①デバイス接続なしでRokid Stationが使える
Rokid StationをRokid Maxに接続するだけで、映像出力から電源供給までStationが担ってくれるため、Wi-Fiさえあればどこでもコンテンツを視聴することができます。
出先でわざわざPCを開く必要もありませんし、ポケットにRokid Stationを入れて歩きながら動画視聴だって可能です。
Altモードに対応したUSB-C端子のスマホ(iPhoneは15以降)であれば、Rokid Stationがなくても歩きながら使用できますが、大容量データを出力し続けるのは電力を多く使うので、バッテリー切れのリスクを軽減することができます。
②Netflix・Amazon Prime・YouTubeなどのアプリが使用できる
Prime Video、Disney+、hulu、DAZN、YouTubeなど、豊富なアプリをインストールして再生することができます。
映像系以外にもSpotifyなどの音楽系、WEBミーティングアプリのGoogleMeetやゲームアプリも入れることができるので、用途が非常に広いです。
③Chromecastでミラーリングできる
Chromecast機能を使ってPCやスマホの画面をミラーリングして映写することができます。
写真のように、Bluetoothキーボードを接続してスマホで仕事をすることだって可能です。
iPhoneの場合もApowerMirrorというアプリをダウンロードすればミラーリング接続が可能です。
ミラーリングであればiPhone14以前のモデルでもAR化することができます。
デザイン・構造のレビュー
【デザイン・サイズ・重さ】収まりの良いコンパクトサイズ
丸みを帯びた形状とRokid Maxと同じスペースグレーのボディ。
縦128.2×横59.1×厚さ19.5 mmというコンパクトなサイズ感になっています。
Rokid Stationを使用するときは、専用のMicro HDMI to USB-Cケーブルでの接続が必要となります。
148.3gとバッテリー容量が多い割にはコンパクトなサイズ感。
丸っこい形状は手に収まりが良いです。
ボディはプラスチックなので軽いですが、メタリックなカラーのためチープな印象はありません。
裏面はダークグレーにシルバーのロゴが入っています。
5,000mAhのバッテリーが入っているとは思えないコンパクトさです。
【ボタン・端子】シンプルなボタン設計
サークル状の方向キーとセンターの決定キーで基本操作をしていきます。
サークル状ですが、iPodのようなサークル操作はできません。
ボディには「戻る・ホーム・アプリ・設定」の4つのボタンが搭載されています。
ごちゃごちゃしていないので、操作自体はすぐに慣れることができます。
右側面には電源ボタンがあり、電源ボタンの長押し秒数で電源のON/OFF、スリープなどを行うことができます。
左側の4つの点はバッテリー残量を表示するLEDになっています。
左側にはボリューム調整のボタンが搭載されています。
接続端子は2つあります。
右側が充電用のUSB Type-C端子、左側がRokid Maxと接続する映像出力用のMicro HDMI端子です。
使用感・操作性のレビュー(いいところ・メリット)
【メリット】どこでも映画・ドラマが楽しめる!
Rokid StationでRokid Maxを使用すると、ポケットにStationを入れて歩きながらでもコンテンツを使用することができます。
Wi-Fiのある環境であれば、新幹線の中やカフェ・ホテルでも楽しむことができます。
PCに接続すると、ちょっと飲み物を取りにいきたいとき、体勢や場所を変えたいときなどに毎回止めたり、外したりする必要があるので、環境を気にせず使えるのはとても便利です。
ベッドに寝転がって仰向けで映画鑑賞できるのも快適なポイントです。(PCを寝室に持っていくのは面倒)
※Rokid Stationで使用すると若干画質が落ちますのでご注意を。(XREAL Beamでも同じです)
【バッテリー性能】最大5時間長く使える
5,000mAhのバッテリーを搭載しているので、5時間も連続で駆動させることができます。
スタンバイ状態なら最大7日間充電不要なので、1泊2日出張の合間に映画を1-2本見たいという時でも充電不要で使えます。
競合機種のXREAL Beamは3.5時間なので、1.5時間の差は結構大きいです。
【コンテンツ】対応アプリが充実している
OSはAndroid TVを搭載しており、Prime Video・Disney+・hulu・DAZNをはじめ一通りのサブスク系アプリは使用できます。(Netflixは非対応)
GoogleMeet(WEB会議)やSpotify(音楽サブスク)、GooglePlayにあるゲームアプリなどの動画配信系以外のアプリもインストールすることができます。
ちょっと気になるところ(注意点・デメリット)
①ケーブルの差し替えが面倒
PCとの接続はUSB-C to Cの専用ケーブルを使うのですが、Rokid StationではMicro HDMI to USB-Cのケーブルに差し替える必要があります。
シンプルにこの繋ぎ変えの作業がめんどくさいと感じるのと、出先で使うときは2つのケーブルを持ち歩かなければならないというデメリットがあります。
ケーブル自体は重いものではないので、そんなにストレスというほどではありませんが、USB-Cに統一してほしかったですね。
②画面固定やサイドビューモードの機能がない
競合機種のXREALシリーズの拡張デバイス「XREAL Beam」は、接続することで画面固定(首を振っても画面は同じ位置)やサイドビューモード(視野の四隅いずれかに画面を配置)といった画面表示設定をすることができます。
しかし、Rokid Stationにはこういった機能がありません。
酔いやすい人やながら見したいという人はXREALシリーズとXREAL Beamの組み合わせがいいかもしれません。
③なぜかNetflixがインストールできない
Android TVをOSとするRokid Stationは、Google Playからアプリをインストールするのですが、なぜかNetflixのアプリが存在しません。
そのため、NetflixをRokid Maxで視聴したいという方は、PCや対応スマホに接続して使用するしかありません。
※今後のアップデートで追加される可能性もあります。
Rokid StationとXREAL Beamの比較
Rokid Maxを接続するRokid Station、XREAL air などを接続するXREAL Beam。
これら拡張デバイスによってAR体験はどのように変わるのか、使い比べて感じたことをまとめていきます。
Rokid Stationの特徴 | XREAL Beamの特徴 |
---|---|
連続5時間使える大容量バッテリー 豊富なアプリに対応> 29,800円と高価 画面表示設定ができない Netflixが見れない | 16,800円と比較的安価 画面固定などの設定ができる Netflixが見られる 連続駆動が最大3.5時間 セット割がない |
このように、バッテリー重視ならRokid Station、画面表示設定や価格で選ぶならXREAL Beamと感じました。
XREAL Beamでは画面固定(首を振っても画面が動かない)やサイドビューモード(四隅に小さく画面表示)などの表示設定が可能なので、この機能を求めるのであれば、XREALがおすすめです。
Rokid Stationでもアプリを入れればできるとのことですが、それをワンタッチで操作するようなボタンはないので、わざわざ設定画面に入る手間があり、気軽にできないという煩わしさがあります。
とはいえ、自宅で映画やドラマなどを視聴するだけならRokid Stationでも十分なので、そういった方はARグラス側を重視して選んでいくことをお勧めします。
ただし、Netflixユーザーは現状XREAL Beam一択です。
詳しくは以下の記事でも紹介していますので、よかったら見てみてください。
まとめ|Rokid Maxを買うなら購入がおすすめ!
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はRokid Maxの拡張デバイス「Rokid Station」をレビュー、競合機種のXREALシリーズの拡張デバイスである「XREAL Beam」と比較しながら、メリット・デメリットを解説していきました。
Rokid Maxは映像・装着感・ピント調節など、非常に魅力的なARグラスなのですが、拡張デバイスはコスパの面でもXREALシリーズに負けてしまっているという印象でした。(今後のアップデートも予想されます)
とはいえRokid Maxは非常に優れたARグラスですので、Rokid Maxを購入するなら一緒に購入しておくことをお勧めします。
このブログではRokid MaxとXREAL air 2の比較レビューも用意していますので、よかったら参考にしてみてください。