ゼンハイザー HD 450BTの自腹レビュー|SONYの名機と聴き比べて選んだワイヤレスヘッドフォン

ゼンハイザーHD450BTのレビュー
HD 450BTのレビュー

この記事では、Sennheiser(ゼンハイザー)のワイヤレスヘッドフォン「HD 450BT」のレビューをしています。

この記事はこんな方にオススメ
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HD 450BTの購入を検討しているんだけど、実際どうなんだろう?使っている人の感想が聞きたいな。

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SONYやaudio technica、Ankerなども候補にあるんあけど、どれが良いんだろう?

そんな方のために、ゼンハイザーのHD 450BTを購入した筆者が購入して使ってみた感想を正直レビューしていきます。

実際に店舗に行って、音質や装着感をSONYやaudio technicaなどの製品と比較してみた感想も合わせて、この製品がどのような方にオススメなのかを解説していきたいと思います。

この記事が、ワイヤレスヘッドフォン選びの参考になれば幸いです。

HD 450BT
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • サウンドレンジが広く、音の細部まで感じることができる
  • 迫力のサウンドと「密閉感+ノイキャン」による没入感
  • シンプルでスタイリッシュなデザインとコンパクトさ
  • デバイス間のマルチポイント切り替えがスムーズ
デメリット
  • 密閉感が強いので疲れやすい&蒸れやすい
  • 耳が大きい人にはパッドが小さい可能性も
  • パッドをフラットにして持ち歩けない

※この記事はアフィリエイトリンクを含みますが、案件・提供品ではなく実際に購入しています。

この記事の内容を簡単にまとめると

ゼンハイザーのHD 450BTとは?(スペック)

ゼンハイザー HD 450BTの特長

ヘッドフォン450BT

Sennheiser(ゼンハイザー)はプロのミュージシャンやエンジニアからも信頼されるドイツの音響機器メーカー。

HD 450BTはゼンハイザーのワイヤレスイヤフォンの中でも、定価24,000円(税込)と音質と価格のバランスの取れた中級モデルです。

最上位機種「MOMENTUM 4 Wireless(54,890円)」と「HD 350BT」の中間モデルです。

Sennheiser公式サイトはこちら

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ビックカメラで色々と聴き比べたのですが、SONYの名機「WH1000 XM5」よりも高音がきらびやかな好みの音質でしたので、購入することにしました。

ゼンハイザー HD 450BTのスペック

ヘッドフォンスタンド
タイプワイヤレス・密閉型
サイズ18×18×10cm
重さ238g
カラー展開2色(ブラック・ホワイト)
Bluetooth5.0
コーデックaptX, aptX-LL, AAC対応
マルチポイント接続可能
有線接続可能(2.5mm)
アクティブノイズキャンセリングあり
最大動作時間30時間
充電端子USB-C(2時間・充電のみ)
マイクあり

HD 450BTはアクティブノイズキャンセリング機能付き、密閉型のワイヤレスヘッドフォンです。

本格的なサウンドでありながら、コンパクトでスタイリッシュなデザインなので、ファッションの一つとして外出用としても人気のモデルです。

HD 450BTとHD 350BTの違いは?

兄弟モデルHD 350BT(定価13,750円)との違いは、アクティブノイズキャンセリング機能と有線端子があることです。

音の再生性能や機能、ヘッドバンドやイヤーパッドなどに関しては基本的に同じ、実際に音を再生した時の印象も同じでした。

HD 450BTがオススメな人
  • 騒音環境下で没入して音楽や映画を楽しみたい方
  • 楽器演奏やゲームなどをバッテリーや遅延を気にせず楽しみたい方
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音質ならどちらを選んでも後悔はないでしょう!

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ゼンハイザー HD 450BTの開封レビュー(デザイン・サイズ感)

パッケージと同梱物

パッケージ

ワクワクしながら開封、グレーとスカイブルーのしっかりした箱に入っています。

同梱物
同梱物一覧
  • HD 450BT 本体
  • 有線ケーブル(2.5mm to 3.5mm、1.5m)
  • 取扱説明書(日本語対応)
  • 布製携帯ポーチ

HD 450BTは有線接続に対応していますので、2.5mm to 3.5mmのケーブルが付属しています。

また、350BTにはないらしい布製の収納ポーチもありますが、割とペラペラです。

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ちなみに説明書は安心の日本語対応です。

シンプルでスタイリッシュなデザイン

デスクの上のヘッドフォン

ブラックとスペースグレーの2色で統一された無駄のないデザインです。

パーツはプラスチックですが、マットなので高級感を感じられます。

ボタン

右耳側に全てのボタンが集約されています。

ミスタッチのおきやすいタッチ式ではなく、全て物理ボタンなのが嬉しい。

ボタン・ジャックの内訳(前方から)
  • 電源ボタン(ペアリングやノイキャンのオンオフも)
  • 2.5mmオーディオ端子
  • USB-C端子
  • ボリュームボタン(突起があるのが+)
  • 操作ボタン(押し込むと再生/停止、前後で次へ/前へ)
    ※着信時は受話/停止/拒否
  • 音声アシスタント起動ボタン(Siriなど)
2.5mmケーブル

有線端子は2.5mmイヤホンジャックとなっていて、付属の2.5mm to 3.5mmのケーブルが使えます。

付属のケーブルは、差し込んでから右に回すとロックがかかるタイプなので、抜け落ちを防ぐことができます。

パッド

イヤーパッドはやわらかく上質な合皮、クッションは分厚く低反発素材なのでクッション性はとても高いです。

クッション内の口径は大型ではなくコンパクト。

私は問題ありませんでしたが、耳の大きい人には小さく感じるかもしれません。

ロゴ

装飾的なデザインは、SENNHEISERの社名とロゴのみとかなりシンプルでかっこいい。

LR

左右の識別はヘッドバンドの内側に小さく表示されています。

最初は確認が面倒ですが、イヤーパッドが斜めになっているので、使っていくと感覚でわかるようになります。

ヘッドバンド

ヘッドバンドの内側はエアーが中に入ったシリコン素材になっています。

手触りがサラサラ、押すとプクプクしていて気持ちいいです。

本格的でありながらコンパクトなサイズ感

デスクにあるヘッドフォン

18×18×10cm、238gというサイズ感は、携帯性よりも本格的なサウンドを売りにしたヘッドフォンの中ではコンパクトに仕上げられています。

デスクの上

黒いカラーリングも相まって、デスクのヘッドフォンスタンドに立てかけても主張が少なくスタイリッシュです。

iPhoneとサイズ比較

折りたたみは、内側に折り畳むタイプになっていますので、カバンに入れて持ち運べなくもないです。

携帯用のヘッドフォンのようにイヤーパッドをフラット(横向き)にすることはできません。

テレコアラC

ちなみに、イヤーパッド(スピーカー?)を外向きにすることもできません。

ゼンハイザー HD 450BTの装着感をレビュー

シンプルなデザインと密着感の強い装着感

シンプルなデザインとマットな質感なので、スタイリッシュでどんなファッションにも合います。

耳を覆うオーバーイヤー型でありながら、イヤーパッドはコンパクトなので「ヘッドフォンどや感」は控えめでいいですね。

イヤーパッドのクッション性はかなり高いのですが、ヘッドバンドの圧着感は強め。

ノイズキャンセリング機能をオフにしていても、しっかりと密閉してくれるので、音楽や映画への没入感が高いです。

ただ、私のように頭の大きい人間は、長時間着用すると少し頭が痛くなる可能性があります。

テレコアラC

ティッシュの箱に1日着用させたら、かなり緩和されるようになりました。

操作は全て右手親指で可能(物理ボタン)

操作ボタンは右下側についているので、全て右手で操作することができます。

視聴中に使うようなボタンは、形状や突起が全て異なるので、手触りでの判別も簡単です。

やはり、タッチ式ではなく、全て物理ボタンというのが簡単で良いですね。

しかも1ボタンで長押しやダブルクリックなどの複数操作が最低限になっているので、覚える手間や誤操作も少ない。

テレコアラB

強いていうなら、再生/停止ボタンの押し込みをミスって、進む/戻るを操作してしまうくらいでしょうか。

ゼンハイザー HD 450BTの音質についてレビュー

HD450BTの音質

※筆者はライブPA経験のある元バンドマンですが、オーディオ知識のない素人の主観として参考にしてください。

筆者の聞く音楽や用途
  • 音楽:メタル、ハードコア、ギターロック、ポストロック、ジャズ、EDM
  • 映画:MARVEL、カーアクション、サスペンス、ホラー
  • その他:ドラマ・アニメ・音声配信(お笑い)
    ※使用環境はM1 MacbookAir、iPhone SE2

ハイからローまでレンジが広く、音の細部までクリアに聞こえる

メタルやハードコアが好きというと低音強めな「ドンシャリサウンド」が好きだと思われるのですが、ドンシャリこそサウンドレンジ(音域の幅広さ)と高音の美しさが大切というのが私の持論です。

その点の魅力が、いろいろ聴き比べてSennheiserを選んだ一番の理由でした。

低音から高音までレンジが広く、高音の中でもシンバルやギターのザクザク感が喧嘩することなく明瞭に聞き取ることができます。

低音もウッドベースや映画の爆発音などの地鳴り感の表現もとてもリアルで、まるでライブハウスや映画館にいるような感覚にしてくれます。

ワイヤレスヘッドフォンで人気のSONY WH-1000XM5(5万円弱)とも聞き比べたのですが、私はこちらの方が音の煌びやかさや明瞭さは良かったように感じました。

偏りのないサウンドでアコースティックからメタルまで万能

サウンドの特徴として感じたのは、低音や高音が出すぎることなく、とてもバランスがいいと感じました。

その上で、Sportifyのイコライザーをで着色すると、かなり表現の幅が広がり、好みの音楽がより楽しめるような柔軟さがあります。

アコースティックやジャズは、静けさの中にある音の繊細さやベースの空気感。メタルならバスドラムの迫力とギターのザクザク感を感じながらも、音と音が潰し合うことなく鮮明に感じることができます。

個人的には、ジャズやギターロックを聞くとライブ感がよりリアルに感じるので、製品の魅力をより感じることができました。

音楽・映画・音声配信など、どのシーンにもピッタリ

音楽だけでなく、密閉感あるので映画にもおすすめ。

静けさからくる緊張感や爆発や銃撃戦などのアクションも迫力をしっかりと感じることができます。

音声配信についても、人の声が低音に埋もれることがなく抜けて来ますし、高音でキンキンして聞き疲れるということもありません。

ゼンハイザー HD 450BTのノイズキャンセリングについてのレビュー

ノイズキャンセリング

あくまで自然なノイズキャンセリング

BoseやSONYのような「ガッツリ効くノイキャン」ではありません。

あくまで、音楽の良い部分を邪魔しない程度のナチュラルなノイズキャンセリングと言えます。

なので、音楽停止時に周りの音が全く聞こえないという状態を作ることはできません。

高音よりも低音を抑えてくれるノイキャン

HD 450BTのノイズキャンセリング機能は、高音よりもロードノイズや電車の音のような低音をカットしてくれます。

なので、リスニング時には、ベースやバスドラムの音や迫力をしっかりと楽しむことができます。

必要以上に低音をブーストさせる必要がなくなるので、こもった音になる心配もありません。

音楽停止時に、拍手や話しかけている人の声が聞こえないということはありません。

元々密閉感は高いので、室内なら大きな差はない

イヤーパッドの密着感と圧着感がしっかりあるので、ノイキャンをオフにしていても結構な遮音性があります。

なので、騒音が少ない室内であれば、オンでもオフでもそんなに差がなく、どっちがオンなのかわからない時もあります。

洗濯機の稼働音や外を走る車の音、キッチンから聞こえる生活音はかなり遮断してくれますので、しばらく使用してから外した瞬間に、意外にノイズがあったことに気付かされる程度には効いています。

マルチペアリング機能についてのレビュー

デバイス間の切り替えがとてもスムーズ

HD 450BTは、マルチポイントペアリングに対応しているので、PCとスマホを予めペアリングしておけば、ペアリングをし直すことなく、音の出ている方を優先して接続してくれます。

マルチポイント接続に対応していないイヤホン・ヘッドフォンの場合、一度ペアリングを解除してから使うデバイスにペアリングし直さなければいけませんし、マルチポイント接続に対応しているものでも、切り替えが思ったようにいかないというケースがありますが、HD 450BTは切り替えがとてもスムーズ。

スマホの音楽や動画の再生を停止して、PCで音楽や動画を再生すれば、2〜3秒でPCの音声が流れます。

しかも、繋ぎたてによくある音の途切れもほとんどありません。

テレコアラC

そう言えば、普通に使っている時もBluetoothの途切れが全然ない気がします。

まとめ|「迷うのが値段なら買え」と言える満足感

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最後までご覧いただきありがとうございました。

今回は、ゼンハイザーのワイヤレスヘッドフォン「HD 450BT」をレビューしていきました。

結論、心から買って良かったと思える音質とデザイン性のあるプロダクトでした。

定価24,200円(税込)と、決して安くはないお買い物でしたが、同価格帯でいくつか聴き比べた際には圧倒的な音質の良さ、上級クラスの他社製品にも決して引けを取らない製品ですので、ワイヤレスヘッドフォンの購入を検討している方には、かなりオススメです。

HD 450BTをオススメなのは、こんな人
  • 幅広い音楽ジャンルを楽しみたい人
  • 癖がなく低音から高音までクリアで鮮やかなサウンドが好きな人
  • 楽器の音(繊細さ迫力)をしっかりと感じたい人
  • しっかりとした密着感・密閉感は欲しい人
  • ガッツリのノイズキャンセリングは苦手な人
  • 音質が一番だけど、デザイン性も大切にしたい人
この記事の内容を簡単にまとめると