この記事では、XREAL airやXREAL air2(Pro)の拡張デバイス「XREAL Beam」を自腹購入した筆者が、XREAL Beamでできること、実際に使って感じたメリットやデメリットについてレビューしています。
XREAL Beamで拡張するともっと快適になるって聞いたけど、実際何ができるの?
iPhoneとミラーリング接続して無線で使えるらしいけど、実際どうなの?
この記事はそんな方のために、実際に使ってみた感想をご紹介します!
XREAL Beamは、人気のARグラスXREAL air/air2/air2 Proに接続することで、画面を大きくしたり固定したり、ミラーリングで無線接続することができる拡張デバイスです。
Amazonでの価格は16,980円(税込)と決して安くはないだけに、XREAL airシリーズを購入したものの、XREAL Beamまで購入するか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、XREAL Beamを購入した私が、XREAL Beamでできることや購入のメリット・デメリットを紹介していきます。
結論として「画面拡大やミラーリングを期待するならおすすめしない」「画面固定・ブレ補正・サイドビュー機能やどこでも映画やドラマを見たいならおすすめ」です。
- これだけ接続すればどこでも映画・ドラマ・アニメが見られる
- 画面固定・ブレ補正・サイドビューの表示が選べる
- リモコンとして使える
- 画面が大きくなると粗くなり、視野角から見切れる
- ミラーリングはカクカクして音ズレがある
- AirPlayでのミラーリングでは見られないアプリがある
※この記事はアフィリエイトリンクを使用していますが、自腹購入した忖度のないレビューとなっております。
XREAL BeamはXREAL airの拡張デバイス
【特徴】XREAL airを持ち運んだり、画面表示の快適性を向上させてくれる
- 画面サイズを330インチに拡大できる(要注意)
- 3つの画面表示(固定・ブレ補正・サイドスクリーン)
- 単体で大手サブスクを視聴できる(Amazon Prime・Netflix)
- iPhoneやMacなどとミラーリング接続できる(要注意)
- リモコンとして操作できる
XREAL Beamには、XREAL airシリーズ単体ではできなかった上記のことを実現させてくれる拡張デバイスです。
XREAL airシリーズで感じるちょっとしたストレスを解決してくれるアイテム。
この記事では、XREAL air2に接続して使ってみた感想をご紹介します。
(要注意)と記載した項目は、公式サイトやインフルエンサー等の情報を鵜呑みにするとがっかりする可能性があるポイントですので、この記事で何が要注意なのか解説していきます。
【カタログスペック】
価格(Amazon) | 16,980円(税込) |
サイズ | 3.25 × 11.7 × 7.4 cm |
重さ | 300g |
接続端子 | USB Type-C(Alt Mode必須) |
電源端子 | USB Type-C |
バッテリー連続稼働時間 | 3.5時間 |
充電速度 | 27W充電対応 30分で50%充電可能 |
バッテリーが付いているので、XREAL BeamさえあればXREAL airを駆動させることができます。(Beam内にNetflixやAmazon Primeアプリがあります)
XREAL Beamでできる事と使ってみた感想
①画面サイズを330インチに拡大(要注意)
XREAL Beamで拡張すれば、通常100インチ表示の映像が330インチに拡大されるとの事ですが、これには注意が必要です。
XREAL airの100インチとは「4m先に100インチ画面を表示する」という意味。
一方で、XREAL Beamで拡張した際の330インチとは「10m先に330インチの画面を表示する」という意味。
正直、公式がイメージ画像として出しているほどの大画面にはなりません。
実際の体感サイズ感はこんなイメージです。
確かに大きくはなるのですが、100→330インチという数字で期待するとがっかりします。
また、解像度が上がるわけではないので、若干荒さが出ますので、綺麗な映像で楽しみたいなら最大サイズより小さめで見た方が満足感は高いです。
もう一つの注意点として、画面を大きくしても映像を表示できるエリアが広くなるわけではないので、大きくした状態で少し首を振ると画面が見切れます。※画像は首を左に振った時のイメージ、右側が黒く見切れます。
330インチ表示の状態では、すでに見切れているような感じなので、正直意味がありません。
こういった点があり、大画面で見たいという目的の方には正直おすすめしません。
②3つの画面表示(固定・ブレ補正・サイドビュー)
XREAL Beamを接続することで、画面の表示方法を「固定表示」「ブレ補正」「サイドビュー」の3つから選ぶことができます。
動画の視聴中でも、利用シーンに合わせて変更することができるので、この機能は快適性が向上します。
固定表示(DoF)モード
固定表示(DoF)モードは、正面を追従することなく画面を固定することができるモードです。
通常XREAL airは正面に追従するようになっているため、首振りに合わせて画面が揺れます。
頭を動かして使う人は、これで酔ってしまう場合もあるため、固定表示モードではそれを防ぐことができます。
画面の固定位置はボタン1つで正面にリセットすることができます。(操作方法は後述)
ブレ補正モード
通常のXREAL airシリーズ同様、正面に画面が追従してくるモードですが、追従がより滑らかになるモードです。
映画鑑賞や動画コンテンツの視聴など、頭の位置をあまり動かさずにコンテンツに没入したい時はこのモードが便利です。
サイドビューモード
サイドビューモードは視界の四隅に画面を設置して、ピクチャインピクチャのような感じで視聴できます。
移動中や何か作業しながらコンテンツを視聴したいという時におすすめのモードです。
表示する位置は「左上・右上・左下・右下」から選択することができます。
③単体で大手サブスクを視聴できる(Amazon Prime・Netflix)
XREAL Beam自体にNetflixとAmazon Primeのアプリが入っているので、スマホやPCを接続しなくても映画やドラマ・アニメなどを楽しむことができます。
XREAL Beamはポケットに入るサイズなので、Wi-Fiのつながるエリアであれば、移動しながらでも楽しめます。
XREAL Beam自体に3.5時間使用できるバッテリーが搭載されていますので、映画1本くらいなら電源なしで見られます。
これはXREAL Beamを購入して一番よかったポイントですね。
とはいえ、iPhone15など直接接続できるデバイスなら、元々それが可能なんですけどね。
④リモコンとして操作できる
XREAL Beam自体を使ってリモコン操作も可能です。
リモコン操作モードでは、ピンク色のポインタが表示されますので、Beamの移動距離を感知して直感的に操作できます。
iPodのような操作ボタンでは、上下左右の方向キーと中央のエンターキー、下にある戻るボタンで操作します。
iPodのようにサークルを回して操作できないのは残念。
接続デバイスによる使用感(単体・MacBook・iPhone)
XREAL air2に接続すれば、どこでも映画やドラマが楽しめる
XREAL Beamの中にバッテリーとNetflixやAmazon Primeアプリがはいっているので、XREAL airシリーズに接続するだけで、映画やドラマを楽しむことができます。
今までは、XREAL air2とMacBookを持ち歩いて視聴していたのですが、このサイズ感なら持ち運びも楽ですし、家の中を歩きながらでもコンテンツを楽しむことができます。
バッテリーも3.5時間連続再生できるので、映画1本なら余裕で見られます。
これだけでXREAL Beamを購入した価値がありましたね。
PCに接続すれば固定表示・ブレ補正・サイドビュー表示で快適性がアップ
MacBookへの接続に使っても、見られるコンテンツに変化はありません。
ただし、直接繋いでいる時にはできなかった、画面の固定表示やブレ補正・サイドビューができるようになるので、仕事で使用するという人は快適性があがるかと思います。
また、XREAL airのケーブルはそんなに長くないので、PCとの距離がある時は延長コードの役目も果たしてくれます。
iPhoneとは有線かミラーリング接続が可能だけど…
iPhoneとの接続にはAirPlayを使ったミラーリングか有線接続ができますが、XREAL airシリーズはUSB Type-CでもAlt Modeに対応しているデバイスしか対応していません。
iPhoneシリーズ(14以前)やPxlelシリーズは、Alt Modeに対応していませんので、間に専用のアダプターや「Lightning Digital AV Adapter」を中継させないと使用することができません。
XREAL Beamを使用すると電源供給はBeamが担ってくれるので「Lightning Digital AV Adapter」と「XREAL HDMI-Cケーブル」だけでOKです。※純正は高いのでサードパーティ製も検討してみてください。
また、XREAL Beamを使うと、AirPlayを使ったミラーリング(無線接続)が可能ですが、ミラーリングの特性上、遅延が避けられません。
そのため、ゲームはもちろん、映画もカクカクしたり音ズレが発生するなど、本来の楽しみ方は期待できないでしょう。
外観(サイズ・重さ)や操作方法を解説
【サイズ・重さ】スマホより小さな手のひらサイズ
3.25 × 11.7 × 7.4 cmというサイズは、手のひらに収まるサイズ感。
iPhone SE2よりも小さく、タバコの箱くらいのサイズ感でしょうか。
厚みはiPhoneよりも少し分厚いです。
【操作ボタンを解説】シンプルで直感操作しやすい
表面には、サークル状の方向キーと中心のエンターキー、下に戻るボタンがあります。
方向キーはiPodを彷彿とさせますが、サークル操作はできず、上下左右のクリックのみです。
方向キーの上部には使用中や充電中に点灯するLEDバーがあります。
上面には排気口があり、使用中はここのファンが回り熱を逃します。
排気口の左端は電源ボタンとなっていて、1クリックでON/OFFできます。
下面には、左からデバイスや電源を接続するUSB-C端子、右がXREAL airの接続端子、その右にストラップ穴があります。
左側面にはオレンジのボタンが設置されていて、画面表示を変更する時に使います。
1度押すと画面表示切り替え画面になり「固定・ブレ補正・サイドビュー」の3モードを変更でき、画面サイズもここから変更できます。
また、3秒長押しすると、固定表示の際の中心位置やリモコンポインタの位置を中央にリセットできます。
右側は音量調整ボタンになっているので、視聴中も面倒な操作をすることなく音量調整することができます。
まとめ|Amazon PrimeやNetflixを見る人はおすすめ!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はXREAL airシリーズの拡張デバイス「XREAL Beam」でできること、使ってみて感じたメリットやデメリットについてご紹介しました。
正直なところ、万人にとって必要なデバイスではなく、画面拡大やミラーリング接続を期待して購入する人にはおすすめできません。
ただ、iPhone14以前やPixelシリーズを使用していてNetflixやAmazon Primeを楽しみたい人や画面の表示モードを変えて楽しみたいという人にはおすすめのデバイスです。
ポケットにXREAL Beamを入れてリビングやベッドで映画を見られるようになったので、私は大満足のお買い物でした。(家の中を歩き回れるのも最高)
人によって賛否分かれそうなデバイスですので、しっかりと必要性を検討してから購入してください。