この記事では、高コスパなオフィスチェアとして評価の高いRasicalの「GrowSpica Pro(グロウスピカプロ)」を愛用している筆者が製品のメリットだけでなく、購入前に知っておきたいデメリットもあわせてレビューしています。
7万円以下で長時間座っても疲れにくい、コスパの高いオフィスチェアが欲しいな。
GrowSpica Proが気になっているんだけど、実際どうなの?座り心地など使っている人の評価が気になるな。
そんな方のために、コストパフォーマンスが高いと評判のオフィスチェア「GrowSpica Pro」のレビューをお届けいたします!
人間工学に基づいてつくられた高機能オフィスチェアを69,825円(税込)という価格で実現したオフィスチェア。
値段の安さだけでなく、カスタマイズ性や通気性も高く、多くの在宅ワーカーから評価の高いオフィスチェアです。
そんなGrowSpica Proを使用して感じたことをレビュー、メリットだけでなく購入前知っておきたいデメリット(気になるところ)もあわせて解説していきます。
- 調節が多く体にフィットして支えてくれる
- 座面も斜めになるので仮眠や映画鑑賞も快適
- 座面前方が曲面なので前傾姿勢で集中できる
- 静音性が高いのでWEB会議でも身動きが取れる
- オールブラックなのでデスクの統一感が出る
- アームレストの調節がちょと手間
- リクライニングのテンションがそんなに変わらない
- アームレスト・背面がゴツイ
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GrowSpica Proとは?(特徴)
GrowSpica Proの特徴・スペック
GrowSpica Proは人間工学に基づいた高機能なオフィスチェアでありながら、69,800円という価格を実現した製品。
クラウドファンディングでも、37,784,800円(645人)の支援を集めた注目のオフィスチェアです。
疲れにくく通気性の良いメッシュ素材、9つの調節箇所によって体にあった理想の姿勢をキープ、ヘッドレストやオットマン、135°のリクライニングなどによって、長時間のデスクワークによる負担を軽減してくれます。
- 高機能メッシュ素材
- 人間工学に基づいたデザイン
- 調節箇所:全9箇所(頭・背・腰・肘・足・座面・高さ・傾き・傾きの固さ)
- ランバーサポート:あり
- フットレスト:あり
- リクライニング:最大135°
- カラーバリエーション:2色(黒・白)
使って感じたGrowSpica Proのメリット
①ジャストフィットして支えてくれるから体への負荷が少ない
GrowSpica Proは全9箇所(頭・背・腰・肘・足・座面・高さ・傾き・傾きの固さ)の調節箇所があるので、自分の体に合わせて最適化することができます。それにより、背の高い人から小柄な方まで、負担の少ない姿勢で作業をすることができます。
また、独立したランバーサポートが腰を前に押し出してくれますので、本来あるべきS字の背骨を自然にキープすることができます。
デスクワークによる腰痛・肩こりの原因の多くは、丸まった背中によって引き起こされますので、腰・肩への負担が少ない座り方をすることは、快適なデスクワークには欠かせません。
②映画鑑賞・動画視聴にも快適なリクライニング
オフィスチェアには、背面と一緒に座面もリクライニングするタイプとそうでないものがあります。
人によって好みはありますが、私は座面がリクライニングしないことで、腰や足に負荷がかかっていました。
GrowSpica Proでは座面もリクライニングすることで、お尻への負荷が軽減されて、背もたれが体重を支えてくれている感じがします。
映画鑑賞など、長時間リラックスして座りたい時にはちょうど良い座り心地です。
③前傾姿勢で集中しやすい
GrowSpica Proの座面は前方が綺麗な曲面になっているので、集中したい時の前傾姿勢もしやすくなっています。
COFO Chair Premiumは座面前方の骨格部分が脚に当たって痛いというレビューを見ましたが、GrowSpica Proではそういったことはなく、もも裏への負担は少なく設計されています。
④静音性が高くてWEB会議でも身動きがとりやすい
GrowSpica ProにはPUホイールが使われていて、動かしてもコロコロ音が鳴らずとても静かです。
また、姿勢を正したり、リクライニングやその他調節箇所を動かしても、軋み音は全くしません。
以前使っていたオフィスチェアは、姿勢を正すだけでキーキーという軋み音がなっていたので、WEB会議の際はマイクをオフにしたり、できるだけ体を動かさないようにしていましたが、GrowSpica Proなら気にすることなく体を動かすことができるようになりました。
⑤オールブラックパーツなのでデスクに統一感が出る
ErgohumanやCOFO Chair Premiumと違い、GrowSpica Proは脚や背面にシルバーパーツを使っていないので、デスクを黒に統一することができます。
おしゃれなデスクにするためにも、できるだけ色数を減らしたいという方にはおすすめです。
黒であまり主張しないので、どんなデスクにも馴染みが良いですね。
※2023年に座面が白い「ホワイト」が販売開始されました。
使って感じたGrowSpica Proのデメリット(注意点)
①リクライニングのテンションがそんなに変わらない
座面右側下にあるつまみを回すことで、リクライニングの反発力を調整できます。
ただ、そんなにテンションが変わりませんでした。(回しているほど変わらない)
これが個体差なのか、そういった仕様なのかはわかりませんが、反発力が足りないというレベルではないです。
②アームレスト・背面が結構ゴツイ
これは好みの問題かもしれませんが、第一印象としてアームレストや背面からのヴィジュアルに存在感があります。
良い面としてはグラつかず安定感がありますし、アームレストに横幅があるので腕が落ちる心配もありません。
ただ、お部屋をシンプルにしたい人からすると、主張が強く感じるかもしれません。
外観について(カラー・サイズ・素材)
カラーは「グレー&ブラック」でシンプルなデザイン
GrowSpica Proはメッシュ部分がグレー、プラスティック部分がブラックになっています。(2023年にホワイトが新色として発売されました。)
デザインはエルゴヒューマンプロやCOFO Chair Premiumにかなり近いですが、シルバーのスチールパーツが使われていないので、2トーンで統一感がありますね。
シルバーパーツがいいという方は、上位モデルGrowSpica Eliteもおすすめです。
色の違いがわかりやすいように、以前使っていたイトーキのエフチェア(ブラック)と並べてみました。
エフチェアが一般的なブラック、GrowSpica Proはスペースグレーになっています。
LogicoolのMXシリーズ(マウス・キーボード)やAnkerのワイヤレス充電器と近いグレーなので、デスクにも非常にマッチしているのがお気に入りポイントです。
背面はオールブラックになっていて、少しメカメカしい印象があります。
このデザインは好き嫌いが分かれそうですが、実際使ってみると、思ったよりも主張が強くないので安心しました。
オールブラックなので、どんなデスクにも馴染みがいいのかもしれません。
GrowSpicaのサイズ
全体サイズ | 幅518mm×奥行670mm×高さ1,080〜1,328mm(昇降式) |
重量(本体) | 21.1kg |
座面サイズ | 高さ46.5~58cm、幅51.8×奥行67~70cm(前後可動) |
座面・背面は通気性と弾力・肌触りの良いメッシュ素材
座面は「WINTEX製フルメッシュ」という素材になっていますので、通気性がよく夏場でも蒸れにくくなっています。
程よい弾力があり、肌触りは布に近い柔らかさがあります。
プラスチックメッシュのような冷たさはなく、繊維のような高級感を感じます。
個人的には以前に試座したCOFO Chair Premiumuよりもクッション性が高く、座り心地が良く感じました。
アームレストはクッション性もあり幅広で安定感がある
アームレストは比較的横幅があり、クッション製のある素材が使われています。
一般的なオフィスチェアに比べるとグラつきも少ないのでとても安心感があります。
独立型のランバーサポートでしっかり姿勢をキープ
背面にある独立ランバーサポートがGrowSpica Proの魅力のひとつです。
ランバーサポートによって、腰を前に押し出すように支えてくれますので、自然に背骨がS字にキープされます。
この姿勢によって、腰や肩への負担がかなり軽減されます。
ヘッドレストでしっかり重力を分散
ヘッドレストも弾力のあるメッシュ生地になっています。
設置面が曲面になっているので、首から後頭部にかけてのアールにフィットする感覚があります。
ヘッドレスト裏には上着や鞄などを引っ掛けるハンガーがあります。
在宅ワーク用で必要ないという方は取り外しも可能です。
足をまっすぐ伸ばせるフットレスト
あぐらをかきたいときはフットレスト(足置き)を出すことができます。
座面と同じくメッシュ素材になっていますので、通気性がよく、クッション性があります。
普段は座面下に折り畳んで収納することができます。
静音性の高いPUホイール
個人的にすごく良かったポイントとして、ホイールの静音性がとても良いということです。
PUホイールが使われていて、安いチェアのようなコロコロガラガラという音は全くしません。
静音性という点で言えば、姿勢を直した時に背もたれがキィキィ鳴ることもなく、この辺りはさすが高級オフィスチェアといったところです。
以前のチェアは姿勢を直すと軋むような音が鳴ったので、WEB会議の際はマイクをオフにしたり、動かないようにしたりと余計なストレスがありました。
体にフィットする7つの調節箇所を解説
①角度が調節できるヘッドレスト
ヘッドレストの位置はヘッドレスト単体でも高さと角度調整をすることができます。
これも本体を持って動かすだけでOKなので、スイッチの位置を覚える必要はありません。
②高さを調節できる背面
背面の高さは、背面部分を直接持ち上げて直感的に調節することができます。
下に下げたい時は、一度一番上に持ち上げてから一番下に落とし、そこから持ち上げる形で調節していきます。
座りながらでも調節できるので、立ち上がる必要がないのは嬉しいポイントです。
③腰痛防止にはランバーサポート(前後)が大切
ランバーサポートを持って前後に動かすことができますので、腰の形に合わせて調節が可能です。
通常作業の時は前に出して、リクライニングで仮眠する時は後ろにするととても快適です。
④アームレストの高さ
アームの稼働範囲は広くもなく、狭くもなくといった印象です。
以前は、高さを下げる時は、一度持ち上げてから一番下に落として、再度上に調節しなければならなかったのですが、現在はスイッチ式にアップデートされています。
⑤アームレストの水平移動
アームレストは左右前後だけでなく内側外側への角度調整も可能です。
これもボタンを押すことなく直感的に動かすだけなので操作性が良いです。
適度な固さもあるので、勝手に動いてしまうということはありません。
⑥座面(前後・昇降・リクライニング)
リクライニングや座面は右側にあるレバーで調節します。
レバーを後ろに倒すとリクライニング状態になり、レバーを上にするとその角度でリクライニングが固定されます。
リクライニングは最大135°まで傾けることができます。
PCで動画や映画を見るときにちょうど良い角度です。
また、レバーを下に倒すと座面の高さ調節、前に倒すと座面を前後にスライドさせることができます。
座面の移動範囲は前後10cm程度でしょうか。
あぐらがかけるほど座面は広くなりませんが、背の高い人も低い人も問題ないレベルの調節が可能です。
⑦取り外しもできるメッシュのフットレスト
メッシュの手前にあるノブを回すとオットマンの角度調節ができるようになります。
そのままオットマンを前方へ押してあげると40cmほど前に飛び出すようになります。
フットレストが必要なければ、取り外すことも可能です。
座り心地についての感想
①メッシュ素材なので夏場でも蒸れずに快適
ゲーミングチェアや布地のオフィスチェアのようなクッションが使われている椅子では、夏場に汗で足腰や背中が蒸れやすくなります。
短時間ならいいのですが、毎日長時間蒸れた環境で作業をするのは、衛生面でも快適性でもあまり良い環境とは言えませんよね。
その点、メッシュ素材は通気性は抜群ですので、夏場でも蒸れず快適に作業をすることができます。
GrowSpica Proのメッシュ素材は繊維一つひとつがしっかりしていて、通気性とクッション性のバランスがとても良いように感じました。
汗をかいてもすぐに乾いてくれますので、いつも快適です。
②座面は少しだけ固め
他のレビュアーの方もおっしゃっていますが、Ergohuman ProやCOFO Chair Premiumなどのメッシュオフィスチェアに比べると、少しだけメッシュのテンションが高いように感じます。
テンションが高いことによって、体を良い姿勢に保つことができ集中しやすいのですが、ゆっくりリラックスして使いたいという方には固く感じるかもしれません。
固さの感じ方は人それぞれなので、気になる方は試座できる店舗に行ってみてはいかがでしょうか?
③前傾姿勢で集中したい人にオススメ
座面の前方が綺麗な曲面になっているので、前傾姿勢が取りやすいです。
前傾姿勢は集中して作業するのに向いていますし、体への負担の少ない姿勢を取ることができます。
座面は曲面であることで、太もも裏への負荷もかなり少ないのはありがたいポイントです。
④フットレストは映画鑑賞やWEB会議に便利、仮眠には向かない
フットレストは身長171cmの筆者の足首を支えてくれるくらいまで伸ばすことができます。
リクライニングは135°まで可能なので、体を預けてリラックスして映画鑑賞にもバッチリです。
仕事のWEB会議やZOOM飲み会などでは、フットレストを手前の方にして、あぐらをかくことも可能です。
とはいえ、ゲーミングチェアほどのクッション性はないので、仮眠を取るならソファに移動して取った方がよいと感じました。
組み立てについて|説明書がなくても簡単にできる
オフィスチェアといえば、パーツが多くて組み立てが大変なイメージがありますが、GrowSpica Proはメインパーツが既に組み立てられている状態で送られてくるので安心です。
不慣れな私でも10分以内で組み立てができました。
箱(段ボール)に大きく書かれた5ステップが説明書になっていますが、正直読まなくても組み立てられるくらい簡単です。
- 脚にキャスターと支柱を挿し込む
- 本体を脚と合体させる
- ヘッドレストとハンガーを取り付ける(ネジ締めあり)
- フットレストを取り付ける(ネジ締めあり)
- 完成!
簡単にまとめると、4工程で使用開始することができます。
アームレストネジで取り付けるなどの工程がなく、ヘッドレストやオットマン用の工具(六角・プラスドライバー)も付属しているのは助かります。
簡易手袋も付属しているのはとても親切です。
保証やサポートについて|公式サイトが手厚い
公式ECサイトでの購入なら1年保証
公式ECサイトで購入した場合、1年間の保証・サポートがあります。
サポートへの依頼の際には「購入日、購入店舗、注文番号、お名前、メールアドレス、配送先住所、価格、購入製品」の確認できる画像が必要とのこと。
※その他ECサイトの場合は、各サイトの保証をご確認ください。
- シリンダー1本:3,500円
- アームレスト1個:3,000円(左右の場合は2個)
- キャスター5個:1,500円
- ベース(脚部):1個、3,000円
- ヘッドレスト:1個、3,500円
- 座面一式1個:10,000円
GrowSpica Proに関するよくある質問
- GrowSpica Proを試座できる店舗はありますか?
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現在東京・大阪の2店舗で展示されています。詳しくは以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
オフィスチェア「GrowSpica Pro」を試座できる店舗を解説 この記事ではRasicalのオフィスチェア「GrowSpica Pro(グロウスピカプロ)」を試座できる店舗を紹介しています。購入前に一度座ってみて、サイズや座り心地を確認したいという方の参考になれば幸いです。 - 中古での購入した方がお得でしょうか?
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販売開始が2022年ということもあって、中古オフィスチェアを販売する大手オフィスバスターズでも、まだ中古品は流通していません。
メルカリにはいくつか販売履歴を見つけましたが、価格は新品とほとんど変わりません。
安くなっても1万円程度なので、状態や保証を考えると新品を購入した方がお得でしょう。
これから人気が高まれば、中古で安く購入することも可能でしょうが、しばらく時間がかかりそうですね。
- 購入するのはAmazonか公式サイトのどちらがお得ですか?
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Amazonでは69,825円(税込)と公式サイトの定価よりも若干高くなっています。この記事に掲載している限定クーポンを使えばさらに3,000円安く購入できますので、公式サイトで購入するのがお得です。クレカやAmazonポイントも踏まえて、どこで買うのがベストか判断するのがベストでしょう。
クーポン付き!GrowSpica Proを最安値で購入する方法 この記事ではRasicalのエルゴノミクスチェア「GrowSpica Pro(グロウスピカプロ)」の購入先を価格やサポート、補償、納期など様々なポイントで比較しています。Amazonや楽天で買う新品、はたまた中古?いったいどこで購入するのがお得なのか知りたいという方の参考になれば幸いです。公式通販サイトで使えるクーポンコードもご用意しています。 - Ergohuman ProやCOFO Chair Premiumと何が違うの?
-
大きく4つのポイントが違います。
①骨格パーツの素材や色②座り心地③調整箇所の操作性④価格
これらの違いを理解すると、他の機種が必要なのか?GrowSpica Proで十分なのかが理解できます。
GrowSpica Proを比較|Ergohuman ProやCOFO Chair Premiumとの違いは? この記事ではRasicalのオフィスチェア「GrowSpica Pro」をErgohuman ProやCOFO Chair Premiumと比較しています。高機能なのに7万円以下とコストパフォーマンスへの評価が高い理由はなんなのか?他の製品と比べて劣っているところはないのか?そんな気になるポイントについて解説していきます。
まとめ|予算7万円以下なら買って後悔のない逸品!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はRasicalのオフィスチェア「GrowSpica Pro」を実際に使ってみた感想をレビューしました。
率直な感想「機能は十分。これ以上何を求めるのだろうか?」という完成度の高さです。
これ以上は座り心地やデザイン性、操作性など、好みの領域になるかと思いますので、「長時間座っても疲れにくいオフィスチェアが欲しい」ということであれば、きっと満足することができると思います。
69,800円で購入できる人間工学チェアですので、「エルゴヒューマンプロやアーロンチェア、コンテッサなどを検討しているけど、値段がなぁ。」と悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。
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