XREAL air 2とRokid Maxの違い|実際に使って比較してみた

XREAL air 2とRokid Maxの違い

この記事では、人気のARグラス「Rokid Max」と「XREAL ai 2」の違いを比較しています。

こんな方におすすめ
テレコアラA

ARグラスを買ってみようと思うんだけど、Rokid MaxとXREAL air 2ってどっちがいいんだろう?

テレコアラB

ネットで調べてみても違いがイマイチわからないよね。

ホリ

そんな方のために、2機種の違いを解説しますよ!

この記事では、「Rokid Max」と「XREAL ai 2」のカタログスペックだけではなく、2機種を実際に使って感じた使用感(画質・音質・装着感・操作性など)をご紹介していきます。

メリットだけではなく、メーカーからは言えない2機種のデメリットも紹介していきますので、購入前の参考にしてください。

結論「装着感や映像ならRokid Max、音質とファッション性・操作性ならXREAL air 2」です。

この記事がARグラスの購入検討の参考になれば幸いです。

※この記事はアフィリエイトリンクを含みますが、どちらかの商品に誘導する意図はありません。

この記事の内容を簡単にまとめると

XREAL air 2とRokid Maxのカタログスペックにおける違い

Rokid MaxXREAL air 2
価格(公式サイト)59,800円(税込)54,980円(税込)
重さ75g72g
カラースペースブルーブラック・レッド
解像度1920x1080px1920x1080px
スクリーンサイズ215インチ(6m先)130インチ(距離不明)
視野角50°46°
照度600Nits500Nits
リフレッシュレート120Hz120Hz
視度調節あり(0.00~-6.00D)なし

サイズや重さ、画質やリフレッシュレートはほとんど同じです。

カラー・画面サイズ・視野角・明るさ・視度調節機能の有無に違いがあります。

Rokid Maxの方が5,000円程度高価なので、その価値があるかどうかが判断基準になります。

XREAL air 2とRokid Maxのデザインや構造における違い

【デザインの違い】個性派かシンプル派か

Rokid Maxはスペースブルー(シルバーブルー)で丸みを帯びた近未来的なデザイン。

一方で、XREAL air 2は一般的なサングラスのようなデザインで、カラーはブラックまたはレッドから選べます。

どちらもサングラスのようにカジュアルに装着することができることをコンセプトにしていますが、どちらかというととXREAL air 2の方が外出先でも使いやすいデザインです。

【構造の違い】似てはいるけど細かいところがちょっと違う 

外から見るとRokid Maxはレンズが小さく見えるのですが、映像を映写するレンズのサイズはRokid Maxの方が大きいのです。

そのため、画面サイズや視野角が広いのだと思われます。(推測)

横から見ると若干XREAL air 2の方が細身でスタイリッシュな印象。

耳掛け部分の太さや質感はほとんど同じです。

操作ボタンは、どちらも右側の耳掛け裏側にあります。

小さい方が照度調整ボタン、長い方が音量調節ボタンで、位置の前後が違うくらいです。

両耳掛けのボタン後方にスピーカーがあるという構造はどちらも同じです。

デバイスへの接続はどちらも左の耳掛け先にあるUSB Type-C端子です。

専用のUSB Cケーブルを接続することで、デバイスの映像が映し出されます。

XREAL air 2のケーブルは布ケーブルになっているので、心なし耐久性が高そう。

ノーズパッドはどちらもシリコン素材になっています。

XREAL air 2は中に空気が入った構造、Rokid Maxは入っていない構造。

気持ちXREAL air 2の方が柔らかく感じますが、装着感はRokid Maxの方がいい。(詳しくは後述)

XREAL air 2とRokid Maxの画質・音質における違い

【画質の違い】画質は同等、画面サイズと視野の広さ・明るさはRokid Max

Rokid MaxもXREAL air 2も1920x1080pxのフルHDなので、画質はそんなに変わりません。

ただし、画面サイズと視野の広さ・明るさはRokid Maxの方が優れているように感じました。

画面の大きさは明確に比較できませんが、Rokid Maxの方が一回り大きく感じます。

モニターで例えるならXREAL air 2が27インチ、Rokid Maxが29インチくらいの体感差です。

レンズ
XREAL air 2

視野角の差はRokid Maxが50°、XREAL air 2が46°と4°の差ですが、横幅が見切れたりはしないので、特に違いは感じません。

ただ、XREAL air 2は映写するレンズの縦幅が狭いので、映像の下の方が若干見切れてしまいます。

映像の下の方が黒いグラデーションがかかっているような感じ。

その点ではRokid Maxの方が映写レンズが大きくて優れています。

また、明るさはXREAL air 2が500Nits、Rokid Maxが600NitsでRokid Maxの方が明るくすることができます。

とはいえ、XREAL air 2で「画面が暗いな」と感じることはないので、特に比較ポイントにはなりません。

【視度調節機能】Rokid Maxは微妙なピント調節もできて便利

視度調節

Rokid Maxにはピント調節が可能なダイアルが上部に2つ搭載されています。

これによって0.00〜-6.00Dの視度調節が可能、この範囲の近視であれば普段メガネの人や寝る前コンタクトレンズを外す人でも使用することが可能です。

私は普段コンタクトレンズを使っているのですが、度を若干弱めに作っているので、このダイヤルがあることで、よりクリアに調節することができるのは嬉しいポイント。

XREAL air 2だと、疲れ目の時に使用すると、少しボヤけて見える時があるので、その点すごく便利だと感じました。

【音質の違い】映画ならXREAL air 2、アニメやドラマならRokid Max

Rokid MaxもXREAL air 2も耳掛け部分の下面にあるスピーカーから耳穴に向けて直接音を飛ばす仕組み。

どちらもオープンイヤー型にしてはかなり音が良いので、静かな場所で使用すれば、耳が塞がっていないことを忘れるくらい没入できます。

音質の違いを一言で表すと「Rokid Maxはドラマやアニメ向け」「XREAL air 2は映画向け」です。

Rokid Maxは中音域が強く、人の声がしっかりと聞こえる音のタイプ。

XREAL air 2は高音域と低音域の幅が広いので、BGMの迫力がしっかりと届きます。

個人的には迫力のある音が好みなので、音質はXREAL air 2の勝利です。

XREAL air 2とRokid Maxの装着感や操作性における違い

【装着感の違い】長時間使用するならRokid Max

Rokid Maxは75g、XREAL air 2は72gと3gの違いがありますが、装着感はRokid Maxの方が良いと感じました。

Rokid Maxの耳掛け部分は、頭を包み込むようなバネ構造になっていて、鼻や耳に重さが集中しないからかもしれません。

XREAL air 2は長時間使うと鼻にパッドの跡が残りますが、Rokid Maxは残りませんでした。(おそらく個人差あり)

Rokid Maxはレンズ部分がコンパクトなのでレンズ側の重さが軽く、重さが分散する設計になっているのかもしれません。

【操作性の違い】基本は同じだけど、Rokid Maxは照度調節にストレスあり

グラス本体だけ(拡張デバイスなし)の操作性は、接続したら自動で映像が投影されますし、照度と音量の調整ボタンのみという設計なので、そんなに違いはありません。

ただ1点、照度調整の際にRokid Maxは眩しく感じることがあります。

その理由はRokid Maxは「明るい→暗い」への減光方式、XREAL air 2は「暗い→明るい」への増光方式であることが理由です。

Rokid Maxで1段階明るくしようとすると、一度1番暗くしてからMAX明るい状態になるので、暗い場所で光を当てられたような眩しさがあります。

小さなことですが、これに関しては設計上のミスだと感じました。(そんなに頻繁に触るものでもないですが)

【拡張デバイス】機能はXREAL air 2が優秀

Rokid Max、XREAL air 2いずれも拡張デバイスを接続することで、PCやスマホに繋がずにAmazon Prime・YouTubeなどのアプリを視聴することができます。(Rokid StationはNetflix非対応です)

とても便利なデバイスなので、どちらのARグラスであっても購入の価値はあるのですが、拡張デバイス接続時にできることが違うので、注意が必要です。

Rokid StationXREAL Beam
単体価格29,800円16,980円
セット価格84,800円71,960円
連続使用時間5時間3.5時間
接続端子micro HDMIUSB Type-C
充電端子USB Type-CUSB Type-C
画面固定機能なしあり
サイドビュー機能なしなし
画面拡大なしなし

このように、Rokid Stationは価格が高い割にバッテリー性能以外はXREAL Beamに劣っています。

PC接続からRokid Stationに接続を切り替えるときは端子の違うケーブルに交換しなければいけませんし、XREAL Beamのように画面拡大・画面固定・サイドビューモードなどの機能はありません。

「投影されればそれでいい」という方であれば、Rokid Maxで問題ありませんが、画面固定機能・サイドビューモードが欲しいという方はXREAL air 2を購入した方が良いかもしれません。

まとめ|装着感や映像ならRokid Max、音質とファッション性・拡張性ならXREAL air 2

Rokid Maxがおすすめな人XREAL air 2がおすすめな人
ピント調節機能が欲しい人
長時間快適に使用したい人
アニメやドラマを視聴する人
画面サイズや視野角を重視する人
ファッション性を重視したい人
画面固定やサイドビュー機能が欲しい人
迫力の音質で映画を楽しみたい人
拡張デバイスも購入する人
※XREAL air 2の画面固定やサイドビューは拡張デバイスが必要です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

今回は、人気のARグラス「Rokid Max」と「XREAL air 2」の違いについて、カタログスペックや実際に使ってみた感想をご紹介いたしました。

どちらもカジュアルに使えて、映画やドラマ・アニメなどの体験を新しいものにしてくれるデバイスですが、メリットデメリットがそれぞれにあるので、使用環境や視聴コンテンツなどに合わせて購入検討いただくのが良いでしょう。

私個人の意見としては「装着感や映像ならRokid Max、音質とファッション性・拡張性ならXREAL air 2」です。

この記事がARグラスの購入検討の参考になれば幸いです。

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