この記事では、Logicoolのトラックボールマウス「MX ERGO」をレビュー、購入前に知っておきたいメリットとデメリットを解説しています。
MX ERGOの購入を検討しているけど、実際に使っている人のレビューを見て、デメリットも知った上で購入したいな。
トラックボールマウスではMX ERGOが人気と聞いたけど、他の製品と何が違うのかな?
そんな方のために、MX ERGOを愛用している筆者が、メリットだけでなくデメリットも解説。
どんな人にMX ERGOがオススメで、どんな人なら廉価版モデルであるERGO M575でも十分なのかも解説していきます。
この記事がMX ERGOの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
- 疲れにくい操作性と形状
- 最大30種類のコマンド設定が可能
- ボタン1つでデバイス切り替えが可能
- デスクに馴染むデザイン性
- 高速ホイールではない
- 充電端子がmicro USB
- 定期的に掃除が必要
- 値段が高い(15,000円程度)
※この記事はアフィリエイトリンクを含みますが、企業案件ではありません。
MX ERGOとはどんなマウス?
Logicoolの最高級ワイヤレストラックボールマウス
MX ERGOはLogicoolのワイヤレストラックボールマウスです。
2017年に発売開始されて以来、マイナーチェンジがされることもなく、現在でも多くのトラックボールユーザーがオススメするロングセラーのモデルとなっています。
- トラックボールでの操作によって腕への負担を軽減
- 人間工学デザイン+角度調節によって無理のない姿勢で操作が可能
- 6種類のコマンドキーで最大30種類のショートカット割り当てが可能
- 最大2デバイスを1ボタンで切り替え可能
MX ERGOのスペック
サイズや重さなどについて
サイズ | 13.25×9.98×5.14cm |
重さ | 145g |
カラーバリエーション | ブラック1色(グラファイト) |
機能・性能について
接続方式 | BluetoothまたはUnifyingUSB |
同時接続デバイス数 | 2台(Easy-switchで切り替え) |
コマンドボタン数 | 6個(左右チルトあり) |
電源方式 | バッテリー |
充電端子 | micro USB |
連続使用時間 | 最大4ヶ月 |
購入前に知りたいMX ERGOのデメリット
①高速スクロールができない
MX ERGOには、LogicoolのフラッグシップモデルマウスであるMX Master 3やMX Master 2Sのように、高速ホイールスピンの機能は搭載されていません。
高速ホイールスピンがあれば、長いページを閲覧している際に、ホイールを一度回すだけで、一気に最上部や最下部に移動することが可能となり、何度もホイールをコロコロ操作する必要がありません。
私は一度MX Master 2Sの高速ホイール機能の便利さを感じてしまったので、最初は少し不便さを感じてしまいました。
対応策として、専用アプリのLogicool OptionsやMac側で「ホイールの速度」を速くすることで対応しています。
②充電端子がmicro USBで面倒
2017年に発売されて以降、マイナーチェンジすらされていないモデルですので、充電端子はいまだにmicro USBとなっています。
最近はmicro USBのガジェットも減ってきてはいるので、これだけmicro USBだと「MX ERGO専用の充電ケーブル」を持っておく必要があります。(ケーブルは付属しています)
持ち歩くようなマウスではないので、荷物が増えることはないのですが、マウスの充電が必要になると収納から専用ケーブルを取り出して充電するのは少し面倒です。
とはいえ、1度充電すれば最大4ヶ月使用することができるので、頻度としては年に数回というレベルです。
それも面倒という方には、複数端子のデバイスをケーブル1本にまとめられる「マグネット式充電ケーブル」をおすすめします。
③定期的にボール周辺の掃除が必要
球体のトラックボールを指で転がすことでマウス操作をするため、ボールが埋まっている内部に手垢や埃が溜まります。
手垢や埃が溜まると、滑りが悪くなったり、センサーの反応が悪くなる場合があります。
そのため、数ヶ月に1度、ボールを外して内部を綿棒やティッシュで掃除する必要があります。
細かい作りではないので、掃除時間は1分もかかりません。
④値段が高い(約15,000円)
最後に、15,000円マウスに投資する価値があるかどうかです。
これに関しては、使用頻度や使用内容、ユーザーの価値観によるところがありますが「1万円くらいになったら嬉しいな」というのが正直なところです。
ただし、購入してから感じた便利さは価格以上のものがあると感じています。
1年使ってわかったMX ERGOのメリット
①圧倒的に疲れにくい形状と操作性
1.トラックボール操作による腕や手首への負担軽減
親指ひとつで操作できるトラックボールマウスは、一般的なマウスのようにマウス本体を動かす必要がないので、手首や腕・肩への負担がありません。
写真のようにキーボードの真横からマウスが移動しないので、常に綺麗な姿勢をキープでき、体の歪みを防いでくれます。
また、キーボードとマウスの移動距離を最短距離にできるので、マウス・キーボード間の手の移動も最小限にできます。
2.エルゴノミクスデザインによる自然なフィット感
手をそのまま下ろしただけでピタッとフィットする感覚は、まるで自分のためにオーダーメイドしたかのような感覚にしてくれます。
丸過ぎず、フラット過ぎずのエルゴノミクス形状によって、長時間のマウス操作も負荷なくおこなうことができます。
3.角度調節によるねじりストレスの低減
MX ERGOは傾斜の角度を最大20°まで傾けることができます。
これによって、体にとってより自然な角度でマウスを握ることができます。
MX ERGOを使ってから一般的なフラットマウスを使うと、いかに手首を捻って負荷をかけていたのかがわかります。
角度の調節は、裏面に磁石でくっついているメタルプレートの角度を変えるだけというシンプルな構造。
傾斜が必要なければフラットにできるという自由度もありがたいポイントですが、私は常時20°の最大傾斜で使っています。
②右手一つで最大30のコマンド入力設定が可能
MX ERGOには、6つのコマンドキーがあり、好きなショートカットキーを割り当てることで、よく使うコマンドを指ひとつでおこなうことができます。
設定は専用ソフト「Logicool Options」からおこなうことができ、使用ソフトごとに割り当てるコマンドを変えることも可能です。
さらに、「ジェスチャー」という機能を使えば、コマンドキー+ボール操作(上下左右)を組み合わせて、最大30のコマンド設定が可能です。
- 前ボタンを押しながらボールを右に移動させると「右ウインドウに切り替え」
- サイドボタンを押しながらボールを上に移動させると「Finderを開く」
どのような操作で何を割り当てるかは、自由に決めることができるので、ユーザーの作業内容によって最適化させることが可能です。
③1クリックでペアリング切り替えできる
MX ERGOは2台まで同時接続することができるので、社用と私用のPC2台でマウスを共有することができます。
マルチペアリングできないマウスでは、切り替えのたびにBluetoothの設定からペアリングし直したり、レシーバーを差し替える必要があるので、頻繁にPC切り替えをする人にはストレスが大きいです。
MX ERGOでPCを切り替える際には、1・2と書かれたボタンを1回押すだけで切り替え完了します。
切り替えボタンが裏面でないというのもありがたいポイントです。
④飽きのこないデスクに馴染むデザイン
MX ERGOのカラーバリエーションは黒1色。
黒といってもグラファイトと呼ばれるグレーに近いスペースグレー的なカラーになっています。
そのため、Macbookや黒ガジェットとも相性が良く、デスクに統一感が生まれます。
1年使っていますが、いまだに飽きがこないのはシンプルなデザインだからこそ。
MX Keysシリーズのキーボードとも相性抜群なので、ついつい揃えたくなります。
MX ERGOをおすすめする人・ERGO M575で十分な人
MX ERGOの廉価版モデルとして「ERGO M575」があります。
価格はなんと5,000円台と9,000円の価格差があります。
では、どのような人がMX ERGOがおすすめで、どのような人がERGO M575で十分なのかを簡単にまとめます。
- 社用と私用など2つのPCを頻繁に切り替える人
- ショートカットキーを頻繁に活用する人
- 負担軽減のためなら投資を惜しまない人
- PCの切り替えはあまりしない人
- コマンドキーは3種類設定できれば十分な人
- 指操作にできればそれでOKな人
- トラックボールマウスに挑戦してみたい人
- 白ガジェットでデスクを統一したい人
まとめ|迷う理由が値段なら、買って後悔はない一品!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、MX ERGOのレビューということで、実際に使っているからこそわかるメリットやデメリットをご紹介いたしました。
1年以上愛用していますが、15,000円払う価値のある素晴らしいマウス。
ロングセラーになることも納得です。
ただし、本記事で記載したようなデメリットやERGO M575でも十分な人というのは存在すると思いますので、デメリットやM575との違いもしっかり理解した上で購入していただくことをオススメします。
この記事がMX ERGOの購入を検討している方の参考になれば幸いです。